以前、母親に電話を掛けると、最後には、
「頑張れ!お母さんも頑張るから」
と、必ず言われていた時期がありました。
時には、電話の向こうから大きな声でエール迄送られた時も・・・
でも、気付けば、
「頑張れ!」
を母親が言わなくなった時期がありました。
「頑張っている人に頑張れって逆にプレッシャーなのかなって」
とある日そう言って、
「頑張らなくてもいいから、頑張れ、あれ?変な言葉だね(笑)」
そう言ったあの日から、母親の口から
「頑張れ!」
は聞かなくなりました。
「頑張れ!」
って、励ましの言葉であっても、逆にプレッシャーになる人もいる言葉なのかもしれません。
「頑張っているよ!!!これ以上何を頑張れって言う訳???」
とか、
「頑張っているのに・・・」
とか、逆に悲観的になってしまう事もあるかもしれません。
言葉って難しい。
その人の為に選んだ言葉でも、逆効果に成りえる事だってあるから。
きっと、母親は、そんな事に気付いたのかもしれません。
もしくは、自分がそういう立場だったのかもしれません。
「頑張らなくてもいいから、とにかく身体だけは大事に・・・」
とある日、言われました。
子供の事は一生心配なのが親心でしょう。
子供はどんどん大きくなって親から巣立って行きます。
親は、自分もそうだった様に、子供の成長に一緒に付いて行けません。
だから、見守るだけ。
だから、ずっと心配。
どんなに年を重ねても。
親は、何だかんだ言うけれど、結局は子供の幸せな顔を見るのが安心です。
子供が幸せであればそれで良いのです。