初めて自分の力でお金を稼いだ記憶は確か小学生の時。
幼馴染みの家では畑と言う物があって、幼馴染みとその兄弟はよく畑仕事を手伝っていました。
それに比べると、我が家は核家族で野菜がどの様に植わっているのか、どの様に育っているのかなんて全くしらない様な家庭でした。
幼馴染みの家に遊びに行くと、今日はお母さんの手伝いをしに畑に行くと言います。
それに何となくくっついて行った私。
その日はその畑の草を抜くのがお手伝いだったのです。
幼馴染みと一生懸命草を抜きました。
土で真っ黒になりながら、日が暮れる迄畑に居ました。
そろそろ暗くなって来たから帰ろうかと幼馴染みのお母さんが言って私達は家に帰る事にしました。
泥んこだらけになった手足を洗い、家に帰ろうとした時、幼馴染みのお母さんが100円をみんなに配りました。
今日は、お手伝いをしてくれたら、100円あげるって約束をしたからと。
私はそんなつもりではなかったから、手を引っ込めましたが、お母さんは私の手に100円玉を握らせてくれました。
それから、畑で収穫した野菜を持たせてくれました。
家に帰ると、母親がびっくりして、そのまま幼馴染みの家に逆戻りしました。
でも、、幼馴染みのお母さんは、そういう約束だったし、私も手伝ってくれたからと言って受け取る様にと言ってくれました。
あれが、労働する事、自分でお金を稼ぐ事の大切さを知った初めての体験です。
与えられた仕事を一生懸命にこなす事の大切さを教えてもらった初めての体験です。
あの気もちをいつ迄も忘れないでいられたらいいなってふと思いました。
たかが100円、されど100円です。
お金を稼ぐって大変な事です。
生きて行く事って大変な事です。
仕事があるって有難い事です。
その事に日々感謝して生きて行きたいものですね。