先日、空いた時間を利用して帰郷していました。
私の両親は健在ですが、私が父親の様に慕っている伯父の家にも寄って来ました。
私の伯父は画家です。
丁度新作の下書きを手掛けていました。
震災の影響で個展を開いている美術館が変更になって出品出来なかった大きな絵も沢山ありました。
その日は何故でしょうね、とても素直になっていました。
震災後の事、今迄の事、今現在の事・・・様々な事をポツリポツリと話していました。
こんな話をするつもりではなかったのにって話もしていました。
「自分の人生なんだから自分の意思で好きな様に生きたらいい」
と伯父は言いました。
「俺は無宗教だから死んだらどうなるかなんて分からないし、知らない。生きているうちが大切で死んだらそれで終わりだと思っている」
「何があっても俺は味方だから、真っ直ぐに自分の思うままに進んで行けばいいよ」
伯父はそう言って見送ってくれました。
人は幸せになる為に生まれて、人は幸せになる為に生きている。
だから、自分の幸せの事だけ考えればいいんだよっ、好きな様に飛んで行け!って伯父は背中を押してくれました。
現在伯父は震災の絵を作成中です。
その絵の中に地震を予知するかの様な作品が一つありました。
その絵はもう何年も前の作品なのだそうですが、予知していたかの様な不思議な絵でした。