蝉が多い季節になりました。
今年初めて蝉の鳴き声を聞いた時、あ~夏なんだなぁって感じました。
蝉は地上に居る時間がとても長くて地上では1週間しか生きられないと聞きます。
その蝉もちゃんと脱皮出来る子達ばかりではないのです。
羽根がちゃんと開かないと大空へ飛び立つ事も出来ずにその人生を終わる事になってしまいます。
先日、道路に未だ羽根が半分位しか開いていない蝉が落ちていました。
踏まれてしまっては大変だと道端の葉の上に乗せて来ましたが、その蝉がその後どうなったのかは分かりません。
昔、母親がそうやって人間が手を出す事は自然の摂理に反していると教えてくれました。
そういう蝉はもともと生命力が弱く、そういう運命だったのだと。
その蝉はアリやクモや鳥達の餌になり、やがてそのフンや残骸は大地の糧となり、そしてそれが植物を育て、そしてまた生命は宿るのだと母親は言いました。
正にその通りなのだと思いますが、それでもやっぱりそのまま放置する事が未だに出来ない私です・・・。
ハンデがあっても大空に飛び立ってくれている事を望んでいる私です。