この街は被災したとは言え、通常生活に戻りつつあります。
もともとその落差が激しかったのでもともとそれ程の被害の無かった方も多いのです。
ですから、東北地方からの学生の受け入れが始まっています。
先日の事です。
相方のお店のバイトの女の子がこう言いました。
「今日、私の高校の時の先生が来るんです」
と。
先生はは、卒業した教え子に連絡を取って制服を貸してほしいと頼んでいるみたいです。
それは、被災した東北から転校を余儀なくされた生徒達の制服の為でした。
これが1年生だったら制服を購入する事も勧めたのかもしれません。
でも、先生の受け持つクラスは3年生でした。
そのまま元の制服で過ごしても良いのだけれど、目立って可哀想だと言うお優しい配慮でした。
こういう形でも助ける事が出来るんだなぁって感じました。
卒業生とこうして連絡を取り合えて、制服を受け取りにやって来ると言う先生の行動も、そして、快く制服を貸してあげた彼女も素敵だなぁって思いました。
見知らぬ土地にやって来る子供達。
きっと、知らない所でそういう子供達が沢山沢山居るんだろうなぁ・・・みんなが先生の生徒の様に優しい思いやりのある先生に出会えているといいなぁって思いました。
何も出来ないかもしれませんが、何かあったらここに居るので是非お声を掛けて下さいと私も声を掛けました。