3月から月に2回、アロマボランティアに行くようになりした。

先日は4人のアロマケアで、お一人目のおじいちゃんのお話。
体と心の痛みが強く気持ちもとても下がっている様子。
ある部位を少し触れるだけで『痛い痛い』と顔をしかめていますが、スタッフさんが上手に誘導され、足を希望されました。

痛みがあるので横向きのまま足を開始。
選んだ精油はイランイラン。
イランイランの香りは甘く濃厚ですので好みがはっきりわかれ、苦手な人はうっ!としたり、時には酔ってしまう可能性もありますが、ここは勝負にでることに。
失敗したらイランイランの香りは消せない....
だが勝負に。

イランイランを1滴も出さないようにほんのほんの気持ち程度を使用して柑橘類とブレンドです。

イランイランはホルモンバランスやお肌や毛髪(保湿や整え)などで使用されますが、とても強力な鎮静作用があり、モルヒネと同じような作用があると言われています。
痛くて痛くて仕方がない、痛くて痛くてたまらない、と言う痛みに使われるようなので、私も実践。

お声かけしながらゆっくりゆっくり足ケア。
肩と顔に力が入っていたおじいちゃんですが、次第に力が抜け顔の表情も穏やかに。

痛くないですか?
→(頷き)気持ちいい

その後はスースー寝息を立てるまでに。
この時間だけは痛みを忘れていたかな?

担当の男性スタッフさんが様子を見に来られ、おじいちゃんの眠っている姿にほっこり。

すごくいい匂いですね。
これはローズマリー?ラベンダー?オレンジ?
と聞いて来られ、これくらいしか知らないけれど、アロマっていいですね。と言いながら木箱の精油たちを見ていました。

おじいちゃん。
少しの時間でも痛みから解放されたなら幸いです。
退室時は小さな声で『ありがとう』と言ってくれておじいちゃん。
可能なら毎晩ケアしてあげたいほどです。