息子の誕生日に、何と元夫からメッセージがあったそうだ。
内容は聞いていない。
「あ、そう言えばお父さんからもメッセージ来た。SMSで」
私がバースデーカードを渡したら、息子がそう言った。
ということはだ。
やはり元夫は息子のメルアドも携帯番号も知っているということだ。
それなのに自分からは
「会いたい」
「会おう」
と言い出せないということか。
せっかく直接連絡を取れる手段をあげたのに。
私に散々
「君のせいで会えない」
「君が会わせないように嘘を吹き込んでいる」
「君が会うのを邪魔している」
と言ったくせに、いざとなると
「会いたい」
の一言が言えないのね。
自分のことを好きで尊敬しているはずの息子の本当の心を思い知らされるかもしれないのだものね。
真実を知ってしまったら、幻想を抱けなくなるものね。
誕生日を忘れていなかったことは素直に評価しよう。
だからってそれくらいで息子の心が変わるわけではないのよ、というのも私の素直な感想なのだけれど。
幼い頃の息子作。
『ねねちゃん はやく かえって こないかなあ って まつ みんなたち』