さてさて、NHKからは「担当者」と約束したとおり封書が送られてきたが、肝心の元夫が書類を拒否している以上、指示された資料など送れるわけがない。

 いったいどうしたものか。

 

 そんな中でふと思いついことがひとつ。

 夫と暮らしていた部屋(都心の区のタワーマンションの一室)から移った先、つまり私と子どもの最初の転居先の住所が、行政区画上の表記が違っているということ。

 もしや、住民票や戸籍の附票に書かれる「正しい住所」での登録なのでは?

 

 ということで、連絡してみた。

 もちろんNHKふれあいセンターなどではなく、送られてきた手紙にあった番号にである。

 

 期待していたほどすぐには繋がらなかったが、それでもふれあいセンターの百倍はマシであった。

 「担当者」は不在だったが、話のきちんと伝わる方と話ができた。

 調べてほしい住所があること、そして元夫の言い分、つまり「メリットのないことを引き受ける気はないよ」

を告げ、折り返しの電話の約束を交わして切った。

 話した方は女性であったのだが、元夫の言い分に呆れていたように思えのは私の願望だろうか。