海苔と言えば、関東では「焼き海苔」を指し、関西では「味海苔(関東では味付け海苔って言うよね)」を指す、というのは何度も関西出身の友人たちから聞いた。


 家にあるのは基本的に味海苔。おにぎりに巻くのも、お餅に巻くのも、ちらし寿司に乗せるのも味海苔。おやつにも味海苔、おつまみにも味海苔。


 私も味付け海苔そのまま食べるのは好きだけれど、そう話すと東京では割と驚かれる。それが関西では当たり前のようだ。

 「おやつ、なにもないから海苔でも食べとき」

と子どもに言うと聞いた。


 「焼き海苔買うのは、どうしても巻き寿司作りたいときだけや」

 「焼き海苔は買わん。もらうと余って悪くなる」

 焼き海苔、家にないのか。


 とまあ、味海苔がポピュラーだと知ってはいたのだけれど、先日心底驚いた。

 コンビニエンスストアのおにぎりも味海苔なのだ。

 「あれ、海苔がぺとっとしているなあ…もしや」

と食べるとやっぱり味付け海苔!

 


 よく見るとパッケージにもそう書いてあったのだが、そんなところ見ないもん。

 おかかとか昆布は味付け海苔が美味しいと思うけれど、明太子や鮭は普通の海苔がいいな。


 関西の友人に

 「コンビニおにぎりも味付け海苔なの!」

と言ったら、

 「え?何?ああ、そうでないときもあるけれど、たいてい味海苔。ああ、そう言えば東京でがっかりしたわ。味海苔ちゃうのんかて」

と。


 ううむ、日本文化って奥深い。同じようでやっぱり少し違う文化圏なのだよね。

 それにしても境目はどこなのだろう?

 やっぱり名古屋あたりかしら?


 友人の大阪弁、再現できていなかったらごめんなさい。微妙に違う可能性ありです。言葉って難しい。