どうやら共同親権推進派の意見として「共同親権にすることで虐待を防げる」というのがあるらしい。
親の再婚によって継父や継母に暴力を振るわれ、実父母はそれを止めるどころか一緒に虐待する、そんな目に遭う子どもが共同親権になれば減るというのである。
なるほど。言いたいことは分かったが、なぜそういう思考になるかは分からない。
でもね、無理だよ。
同居の親に虐待されていたとして、親権があったところで別居の親であればどうにもならない。
抑止力にさえならないよ。
共同親権は法案ではDVや虐待の恐れがあれば単独親権と規定されるというけれど、モラハラについていったいどれだけの人が分かっているというのだろう?
モラハラ夫について
「話し合いが足りないのでは?」
「気持ちをちゃんと伝えればいいのに」
「お互いに努力すれば大丈夫」
そんなことを言う人は多い。
「旦那は共働きなのに家事も子どもの世話も私任せ、自分はスマホかゲームなんですよ。モラハラですよ。それで辛すぎて泣いて怒って訴えて、やっと分かってくれて。最近ちょっとは家事してくれるようになりました。だから、みんなちゃんと話し合った方がいいと思います。努力しないで文句言っていてもだめなんですよ」
そんな風に言う人もいた。
そもそも「家事育児をしないでスマホやゲームをしている」のはモラハラでもなんでもないと思うのだが。
そして
話し合いができるなら
気持ちを伝えて理解されるなら
努力が伝わって変わるなら
そんなのはモラハラ夫ではない。
どんなに話し合し合おうとしても
どんなに気持ちを伝えようとしても
どんなに努力しても
元夫がそうであるように、
話し合いにすらならない
気持ちを伝える術もない
努力に努力に気付く事などない。
「のれんに腕押し」「糠に釘」
だからモラハラなのだ。
モラハラをする人というのはそういうものなのだ。
モラハラを知らない人にはそんな人が存在することすら理解できないだろう。
そんな程度の認識の人たちに「DVや虐待の恐れがある」と認定させる困難がどれほどのものか、身震いがする。
私の子どもたちはもう手を離れていくからよいけれど、これからの人たちのためにもなんとかしたい。
月が綺麗だ