共同親権が盛り込まれた民法の改正案、衆議院を通過するのだろうか?

 多分するのだろうね。

 だって衆議院法務委員会をこんなにさっさと通過してしまったもの。


 この記事を書いてから1年半弱。

 


 何が「子どもの利益のために作られる法案」よ。

 本当に全く全然何も分かっていない。

 

 共同親権のどこが子どもの利益につながるの?

 理解できない。

 「離婚をしたとしても子にとっては父母ともに親であることに変わりはない」

 もちろんそうだ。

 ただし、真っ当な親なら。

 「親権」を「親の権利」であると勘違いしている親がいないなら。

 

 養育費を盾に面会交流を盾に、意味不明な「親としての権利」を振りかざすような人間に「親権」を持たせてどうなるのか。

 

 概要を見てほしい。 

https://www.moj.go.jp/content/001386796.pdf

 

 「児童虐待事案など、父母と子との交流により子の生命・身体に重大な危害が発生するおそれがある場合は、その父母の親権を剥奪・停止した上で、児童相談所が『監視付き面会交流』を実施」

 え?

 児童虐待があっても面会させるの?

 監視付きがどうかなんて関係がない。

 虐待していた親に会うことがどれだけ恐怖を覚えることか、会うだけでどれだけ傷付くか分からないのか。

 

 「DV(配偶者暴力)を父母の一方が主張している場合は、婦人相談所等が、子の監護に関する父母間の連絡調整・子の受渡しを実施」

とあった。

 え?

 DVがあってもなんらかの機関が間に入って連絡を取るの? 

 面会をさせるの?

 そもそも「主張している場合」という表現に悪意はないのか?

 

 これが「子どもの利益」だなんて、本気で考えているのだろうか。

 

 息子は

 「あの人の血を半分引いている、それだけで何だか人生詰んでる」

と言った。

 「結婚して子どもができたら、あの人の遺伝子を伝えることになる。それはあの人の利益になる」

 「遺伝子を残したくないからって死ぬとすると、あの人にとって手を煩わせる人間がいなくなることになる。それもあの人にとっての利益になる」

 「どんな道を選んでも、あの人の血を引いている以上、あの人の利益にしかならない。それがどんなに嫌なことか、お母さんには悪いけれど絶対に分からないよ」

とまで言った。

 

 私は何も言えない。

 私には何もいう権利はないのだ。

 子どもにそこまで思わせてしまうような父親を与えてしまったのは私だ。

 子どもにそんなことを言わせる人間でも「親」と認める法案のどこが「子どものため」なのか。

 

 もしよろしければ、署名を。

 

 

 

 それにしても法務省のHP、何?

 親しみやすく分かりやすくしているつもりなのかもしれないけれど。国民を馬鹿にしているの?

 それとも一般的なレベルってこんなものなの?

https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00011.html

 

 昨日の夕焼け

 飛行機雲に沈む太陽があたって幻想的な美しさだった。