望海さんのコンサート観劇。
『SPERO』、『Look at Me』に続く今回の『Hello,』は宝塚歌劇団退団後3回目のコンサートツアーだ。
全て素敵だったけれど、今回が一番好き。
すっかり美しい女性になった望海さん(いや、本当は以前から女性なのだけど)、白いパンツとピンクのシャツがお似合い。
『 POP STAR』『 真夏の夜の夢』『あゝ無情』そして『お祭りマンボ』。望海さんのカラオケの十八番は『天城越え』だと聞いたことがあるが、然もありなん。『お祭りマンボ』よかった。
それにしても、女声での歌声がどんどん進化している。観る度にますます上手くなっていく。
そして赤いジャケットにハットを目深にかぶって『勝手にしやがれ』『愛は枯れない』。
今度は男役声に男役の色気。
歌だけなのに『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の薔薇で埋め尽くされた一室が脳裏に浮かぶ。
あのときの望海さんのヌードルスはそれはそれはかっこよかった。デボラに振られるシーンではあるのだけれど。
女優さんとしての望海さんももちろん素敵なのだけれど、やっぱり男役は別格。これからもコンサートではずっと、男声で歌って、踊って、悪い顔の望海風斗を見せてほしいなあ。
続いて洋楽メドレー、『Top of the world』『Money,Money,Money』『Sir Duke』『Hound Dog』。
そして、ゲストの上原理生さんとのデュエット。幸せな『Something More』で幸せな気持ちになった。
「イザボー」のお話が楽しかった。
上原理生さん、十年以上前のレミゼ のアンジョルラスを観てからファンなのだが、やっぱり素敵だ。
王妃に捧ぐ(笑)「ゴッドファーザー」の『愛のテーマ』が圧巻だった。声楽家として歌う歌は別次元だ。
大好きな『愛のテーマ』を上原さんの歌で望海さんのコンサートで聴ける幸せ。
そこからはミュージカルの歌が続く。
『I Don't Know How To Love Him』(ジーザス・クライスト・スーパースター)、『Waving Through a Window』(ディア・エヴァン・ハンセン)、『 Queen of the Beats』(イザボー)『 Listen』(ドリーム・ガールズ)。
「イザボー」は観たかったのだが行けず、未見。歌を聞いて、ますます観たくなった。Blu-rayを買おうかしら……
アンコールに新曲『Breath』。
透き通るような望海さんの声によく合う透明なメロディ。少し切なくて、けれど希望を感じる歌詞。
この歌に込められた想い、あの悲しい出来事への想いを語る望海さんに涙が出た。
部外者が好き勝手なことを言って、大勢の人を傷付けるのはおかしいよね。
そして本当のラストはこれまた大好きな『Your Song』。
「my gift is my song」だなんて望海さんに歌われたら、もう……
可愛くて面白くてたまらなくカッコよい望海風斗さんがくれた、あたたかで幸せな時間に感謝。