いっとき毎週のようにらでぃっしゅぼーやの野菜パレットにはサラダ春菊が入っていた。だんだんと辟易して来た。

 春菊がそれほど好きでない息子は

 「またか」

って顔をするし。

 私は春菊嫌いではないけれど、無くて困ったことはない。お鍋にも入れたくはならない。

 特にサラダ春菊は調理に困った。火を通すとくてっとなるし、かと言って生だと香りが強い。ナムルにしちゃうか、

 「匂いが強いなあ」

と思いながら、ドレッシングで食べるかだった。

 春菊好きな両親にあげてしまったりもした。

 

 でもね、違うの。

 サラダ春菊ってちゃんとかなr美味しかった。

 悪いのは私のいい加減な調理だったんだ。

 

 友人と行ったナチュラルワインとイタリアンのお店、春菊の好きな彼女はサラダ春菊のサラダを選んだ。その春菊のサラダが絶品だったのだ。

 オリーブオイルと塩胡椒で和えたサラダ春菊の上に、一面薄切りのマッシュルームとパルミジャーノ。


 何これ。嘘みたいに美味しい。



 ごめんなさい、サラダ春菊ちゃん。

 今まであなたの実力を知らなかったよ。

 

 そうそう、このレストラン、他のものも全部本当に美味しかった。

 友人の弟さん(偶然遭遇、びっくり)も一緒に三人でワイン赤白一本ずつ空けてデザートまで食べてしまった。


 基地に勤める弟さんから聞くアメリカ軍の話は面白く興味深いものだった。色々と考えさせられたりもした。

 

 ワインは直接見せてもらって直感で選んだのだけれど、大当たり。

 大満足。

 また近いうちに絶対行こう。

 

 夜は必ず全員がワインをオーダーしなくてはならないから、息子とはまだ行けないけれど。

 娘が帰国したら連れて行こうかしら?

 
















 ラリエンザというお店。カウンターだけの小さなレストランだ。

 京急線の汐入駅からすぐ。