ブログを読んでくださる方はほとんどよい方なのだが、ごくたまに絶句するようなコメントやダイレクトメールをもらうことがある。

 蒸し返しても嫌な気持ちになるだけなので基本的にはスルーするのだが、今回ちょっと共有させていただきたい。

 

 「モラハラの根本にあるもの」に対するコメントに

 「家庭が崩壊したのは妻が攻撃的なADHDだから。子どももまた同じく攻撃型のADHD。だから夫に嫌われて離婚された。薬を飲まないとあなたは職場でも嫌われる」

とまあ、こんなものがあった。

 

 驚きである。

 要するに私がADHDでモラハラ妻で元夫は苦しんでいたというのだ。

 それならそんな私から離れられて彼は幸せなのだからよいではないの。

 

 この方は過去の私の記事を読んでいないのだろうと推察される。

 さすがに

 「出掛けた帰りに『疲れたねえ』と言う幼稚園児の娘に向かって『お前のために遊びに行ったのに』と怒る」

 「小学生の娘に『お前みたいなのは将来嫌われて、まともな人生を歩めない』と言う」

 「子どもたちに『お前は家でどういう貢献をしているんだ?ろくにしていないんだから文句を言うな』と言う」

というような子どもへの暴言を読んだり

 「私の高校時代に付き合っていた人の職場に突然押しかけ、今でも付き合っていると勘違いしていきなり殴りつけた」

とかいうような驚くべき話を読んだりしていたら、そんなことは思わないだろうから。

 

 とは言え

 「夫のDVに耐えかねて子どもと逃げ出した」というエピソードも逆サイドからすれば「何もしていないのに妻が突然子どもを連れ去った」となる。

 「子どもが嫌がっているから面会はさせられない」という話も「会わせたくないから悪口を吹き込んでいる」となる。

 

 もしや読んでもそう思うのか?

 

 とここでふと思った。

 「夫と自分を対等だと考えたら、そんな風に自分ばかり責めないのでは?」

と書いたが、そうとも言い切れないのかも。

 どんなに相手のモラハラを訴えても全てをそんな風に逆から捉えられたら、それがずっと続いたら、心が折れてしまうかもしれない。

 昨日の記事は少し考えが浅かったのかもしれない。

 夫による妻へのモラハラの根本には男尊女卑思想があるとは思うが。

 

 私は結婚一年目で一度離れたから、彼に対して冷静でいられたのかもしれない。

 子どもたちのために強くありたかった。強くあろうとした。

 彼のもとに戻ることを決めたのは自分だから、子どもを犠牲にしたくなかった。

 彼の言葉と態度の暴力から子どもたちの心を守ることが何より大切だった。

 

 そう言えば1年くらい前に共同親権について、我が息子はこんなことを言っていた。

 「ちゃんとした親なら共同親権だろうがそうじゃなかろうが、子どもは両方と仲良くしたい。仲良くするよ」

 「そうじゃないから会いたくないんだよ」

 

  私は恵まれていると思う。