緊急事態宣言。

 

 知り合いのフレンチレストランは夜20時までという中でどうディナー営業をしていくか模索をしている。

 ゆっくりと食事を楽しむようなお店であればあるほど、夜の営業は難しくなる。

 

 ディズニーリゾートの中の飲食店も休止が決まったという。

 

 食事中には全く話さず食事の前後にはマスクをしてから会話、という風に行動しない限り、確かに飲食店は感染リスクは高いだろう。もっとも、これはランチであれ喫茶であれ同じ程度のリスクだとは思うが。

 

 そもそも、どうして未だにこの新型コロナ感染症は2類指定のままなのだろう。

 未知のウイルスだった昨年ならともかく、この程度の致死率の病気が2類指定なんておかしい。教毒性のインフルエンザとは訳が違うのだから。

 

 医療崩壊、医療崩壊と叫ばれている。

 確かに医療崩壊は起きている。

 以前に書いたように熱があるせいで虫垂炎レベルの手術が受けられない人がいる。

 軽症や無症状の入院患者のために病床がいっぱいになっていて入院できずに悪化する人がいる。

 

 逆に町の大多数小さな医院は倒産寸前だ。熱のある患者を診ることが出来なくなってもうすぐ1年、どこまでもつのかというのが正直なところだろう。町の内科小児科医が熱のある患者を診察できないなら誰を診察するのだろう。「熱が高い」というのが医者にかかるかどうかの判断基準という家庭は多いであろうから。現に開業したばかりの友人の医院は開業資金の返済に苦しんでいる。

 

 そもそも、このコロナ問題の着地点はどこなのだろう。

 ウイルスはいなくなることはない。人類はこの先もずっと最近やウイルスと生きていかなくてはならないのだから。

 

 急変リスクが取り沙汰されているけれど、急変はするものではないのだろうか。新型コロナだけではないのだ。インフルエンザだって他の病気だって同じである。

 高齢者や基礎疾患のある人が感染した場合に死亡リスクが高いのも同様である。

 

  PCR検査をしている友人は年末年始も仕事だった。

 検査依頼の中に非常に多くの海外旅行に行く高齢者が含まれていたと憤っていた。

「出発に間に合わなくなるんだから、早く陰性だって結果を出してくれ」

などと当たり前のように言うのだそうだ。

 コロナ軽症者の隔離病棟に勤める友人は、元気な高齢患者のわがままに怒っていた。言うことを聞かない人のほとんどは高齢者なのだと言う。

 

 私にはいくら考えてもここまでの警戒を新型コロナにする理由が分からないのだ。

 コロナで亡くなった人の平均年齢が平均寿命とそれほど変わらないのを思うと余計にそうだ。

 

「若い人だって亡くなっている」

そういう反論もあるだろう。

 でもそれはコロナに限らない。インフルエンザで亡くなる若い人だって毎年いるのだ。

 ただそれがいちいちニュースになっただろうか。私は見たことがない。

 

 医療崩壊をこれ以上進めないためには、指摘され始めているように5類に指定を変えるのが1番だと思う。

 基礎疾患のある人や高齢者に移動の制限をお願いし、そうでない人たちは予防はしつつつも日常生活を取り戻していく。

 そうでなければ、この先コロナが下火になる日が来たとしてもひどい不景気が日本を襲うだろう。

 その方がよほど恐ろしい。