さて、腹は立ったが

「どうしてそんなに会いたいのか理由を知りたい。」

とLINEをしてみた。

 

 長々と返信が来た。

けれど…

 

 

 

 なんだろう、これ。

まず、彼の気持ちが見えない。

 面会交流の権利の記事?

 

 何が言いたいのだろう?

子どもたちのことは可愛いと思っているということだろうか。

大切に思っているから会いたいのだろうか。

 

「会いたいから会いたい。相手の気持ちはどうでもいい。」

のだろうか?

 だとしたら、まるで幼い子どものようだ。

大人、ましてや親なのだ。

 

 だいたい

「辛いから考えないようにする」

「捨てられたという恨み」

「母への遠慮」

寝言は寝て言ってほしい。

 

 子どもたちに見せた反応は

「はあ?」

「意味不明」

「辛くないし、むしろ今幸せだし。」

「嫌われている自覚ゼロ。」

「心の底から会いたくないのにどうして分からないのかな。」

「お金以外何もしてくれたことがない。」

「恨むも何も、そもそもそんなに親しくないし。」

「だいたい本当はもっと早く別れてほしかったのに。」

 

 まだ、彼が私と口をきいていた6年前でさえ、子どもたちは彼とはほとんど話さなかった。

話題はと言えば、自分がこういう風に凄いんだということばかり。

子どもたちが楽しいはずがない。

 

 子どもの友だちの名前を一人も知らない。

 子どものクラスも、担任の名前も知らない。

 好きでしたことだと習い事の送り迎えをしたこともない。

 バレエやピアノの発表会も下らないと来ない。

 運動会や学芸会さえ来ない。

 

 そんな父親がいなくなったところで、子どもたちの世界は何も変わらないのよ。

そんな父親に

「捨てられた」

「置いていかれた」

 そんなことは思わない。

まして恨んだりしない。

 

 挙句にこう来た。

 

 

 だめだ。

全く通じない。

 

 腹立たしいを通り越して、何だか虚しくなった。