一昔前は「母子家庭」という言葉はあったが、あまり「父子家庭」という表現はしなかったように思う。
今はどちらも「ひとり親家庭」と言うことが多いようだ。
「看護婦」ではなく「看護師」、「保母さん」でなく「保育士」と同じように、男女の別なく、ということだろうか。
とは言え、経済的に援助を受けられる「ひとり親家庭」は大抵の場合、「母子家庭」ではないだろうか。
なぜなら、所得制限が厳しすぎるからだ。
前の記事に書いた児童手当の所得制限も厳しい。
東京都の事業である児童育成手当はまだいい。それでも、
扶養親族0人 3,604,000円
1人 3,984,000円
3人 4,364,000円
4人 5,124,000円
5人以上 1人につ38万円加算
である。
東京に住むシングルファザーは、子どもが大勢いるのでない限り、まず引っかかってしまうだろう。
国の事業である、児童扶養手当の所得制限はもっと厳しい。
手当が全額支給される全部支給の条件は
扶養親族0人 490,000円
1人 870,000円
2人 1,250,000円
3人 1,630,000円
4人 2,010,000円
5人以上 1人につき38万円加算
だ。
この条件を満たす所得で、果たして生活出来るのだろうか?
満たしたとして、支給される額は、1人目は月額42,500円、第2子で10,040円、第3子からは1人につき6,020円。
ひとり親家庭の子どもたちが、いかに苦労して進学しているかがうかがえる。
これまで、自分のことを「正社員ではない」という書き方をしてきた。
それは、いわゆる「パートタイマー」ではない(少々特殊な仕事をしていて、詳しく書くと特定されてしまう可能性あり)からだが、法制上の区分からすれば時給の身であるから「パート」である。
「パート」であるが、所得からいうと、社の社会保険に入れるだけの収入がある。しかし、社会保険には入れない。勤務時間数が足りないのである。社会保険に入れれば、国民年金、国民健康保険でなくなり、少しゆとりが出来るのだが。
という訳で、転職活動を開始した。
おそらく、道は険しいけれど、動き出すなら早いに越したことはないのだ。
梅ジュースは飲み頃。
あっという間に飲み終わってしまいそう。