震災の被災者に貸し付けた「災害援護資金」をめぐり、兵庫県尼崎市が返済滞納者の連帯保証人の男性(45)=同市=に約290万円の支払いを求めた訴訟で、神戸地裁尼崎支部(竹中邦夫裁判官)が自己破産した男性の免責を認めて市の請求を棄却する判決を出し、確定していたことが14日、分かった。県や市などによると、自治体側が敗訴するケースは珍しいという。
居酒屋チェーンのSKSシステム(大阪市、旧大倉実業)が12日に大阪地裁に自己破産を申請したことが分かった。負債額は約84億円。「弁天」などの居酒屋店を近畿を中心に運営していたが、景気悪化に伴う客数の減少や過剰投資で資金繰りに行き詰まった
京都府舞鶴市の代表的な旅館で旧海軍舞鶴鎮守府の初代司令長官・東郷平八郎ゆかりの宿と伝わる「白糸」(舞鶴市浜)が15日、経営不振のため自己破産を申請することを決めた。昨年末から休業しており、地元経済界や市民から心配する声が上がっていた。
旅館の代理人弁護士によると、負債総額は約7億1500万円。金融機関と事業継続を協議したが、経営者の体調も優れないため断念した。年商は 2007年度まで約2億円を維持してきたが、08年度は約1億5千万円に落ち込んだ。1996年に実施した全面改装の投資の償却も経営を圧迫していたとい う。
経営者の妻で女将(おかみ)の荒賀眞澄さん(46)は「多くの人に支えていただき、舞鶴市民みんなの持ち物という意識を持っていただいているのではないかと思う。本当に申し訳ない」と話す。
「白糸」のホームページには1880(明治13)年創業で「海軍元帥東郷平八郎ゆかりの宿」と記されている。皇族が宿泊し、市民の婚礼や企業、官公庁の宴会にも利用されたという。
舞鶴商工会議所の瀬川甫専務理事は「海軍時代に『ホワイト』の愛称で将官や要人に愛された。現在も舞鶴の象徴、誇りでもあり、寂しいというのが市民に共通した気持ちだと思う」と話した。