今でこそボーカルなしギター主体のロックバンドってあちこちあるけど、当時ベックが完全にボーカルなしでギターだけのアルバム出した時は衝撃だったそうだ。リアルで聞き始める時期のちょっと前だったんだよね。
以下、当時の日記
くぅちゃん、今日は雨がしとしと降って寒いね。
お母さん、そーじしながらジェフ・ベックのアルバム流してたんだけど、Who Else!ってアルバムね、これ、なかなかにカッコイイ一枚だ。
ベッ クはそれこそヤードバーズの頃もカッコイイけどソロになってからがすごいってギタリストだと思うよ。
なんつーか、テクニカルな速弾き系メタルのギタリス トやクラプトンみたいにギターも本人もブルース奏でるギタリストと全く違っているんだよね。まぁ、ベックは歌、ヘタだけど…歌がダメダメだったからボー カルなしのアルバムを出したとまで言われちゃってるけど…
ボーカルなしのギターサウンドアルバムっつったってよくあるインストゥルメンタルとかいうジャンルのアルバムじゃない。サンタナみたいな泣きのギターでもない。
一応ロックだけどベックはベックでしかないよねって音を作るんだよね。
あの人のハードさやロマンティックな甘さ、スタイリッシュさの混ざり具合がとにかく好きなわけだ。
たー だーね、ただね、このアルバムに入っているAngelって曲、いい曲だよ？ホントいい曲なんだけど、これ聞くとどーしてもゲームキューブの名作ソフト（だと信じてやまない）「スターフォッ クスアサルト」の対戦モード砂漠岩山ステージの曲に聞こえてしょうがないっていうか、もう頭の中じゃ岩山をランドクルーザーで爆 走して上空の敵戦闘機ウルフェンに照準あわせている図しか思い浮かばないというか！
いや、いいソフトなんだよ。スターフォックスアサルト！
ゲー ムキューブはいいソフト多かったんだよ。お母さんはもWii Uとかいらない、ゲームキューブで十分って思っちゃうくらいいいソフトが多くて、中でもこ のスターフォックスアサルトはお気に入りなのだ。戦闘機アーウィンとランドクルーザーの扱いはは得意中の得意、ゴールドメダルきっちり取ります的な。
シューティングゲームとしての面白さだけじゃなくて、アサルトは筋立てよし、キャラのたち具合よし、音楽よしの三拍子揃っている。全ステージクリアした後の締めの話のあたりなんて感動して泣くよ。
や、ベタだねーってくらい王道やってるんだよ？
ライヴァルチームの狼とカメレオンと黒豹が途中から味方になるとか、死んだパパの声がピンチで励ましてくれるとか、美人パイロット（注、キツネ。主人公のフォックスもキツネ）との恋物語とか、ラストはフォックス達のために母船ごと敵の的になる年老いたウサギとか（死んだパパの親友だったりする）ゲームクリアすると宇宙空間で脱出用ポッドにのったウサギ発見して再会できるとか、そらもう昔っからのアニメやヒーローものの要素てんこ盛りに盛ったベッタベタの王道なんだけど、これがわかっていても不思議と感動しちゃうわけだ。
というかね、やっぱり話を面白くしたり感動させたりできるから王道って呼ばれるんだよね。使い方さえ間違えずに丁寧にやればいいものが出来る。
スターフォックスアサルトはまさにそういうソフトであって、曲も「映画みたいじゃー」っていうほどよかったんだよ。
そして話は戻る。
ベックのAngelと対戦モード岩山ステージの曲はノリが一緒、あのアルバム聞いてると、途中からスターフォックスアサルトをやりたくなってしまう！
実際、やってしまった。一世代前のWiiはゲームキューブのソフト、使えるからコントローラーつないでやってしまった。
数年ぶりにやったもんだから当然、シューティングの腕はガタ落ちで、余裕でゴールドメダルとってたステージのシルバーすら覚束ない状況にムキになっちゃって、ひたすらAボタン連打していたら右親指痛めて整骨院に通うはめになった。
反省して今はコントローラーを握らないようにしている。
でもベックを聞くとむらむらっとアサルトをやりたくなって…
悪循環～～～～
こんなところで音楽の力を思い知らされるとはなっ。
スターフォックスシリーズは６４時代の最初の奴とアサルト以外はクソゲーなのがちょっと悲しい。コマンドなんてもう、製作者でてこいやー、ってくらいひどかった。あの感動のアサルトを汚すな、みたいな。アドベンチャーはアサルトのヒロインとの出会い編なんだけど、ありゃ単純にゲームとしてつまんなかったというか。
アサルトではステージクリアすると、ちょっとしたお話のシーンがはじまるんだけど、真ん中くらいのステージで敵のはずのウルフ君がフォックスを助けにくるんだよね。ウルフェンの翼にのった状態で敵を迎撃するんだけど、うっかりウルフェンが被弾するとウルフに怒られる。オレの機体に傷つけんなって。
コントローラー連打しながら思わず謝り倒していたりして、まぁ、そのステージが終わると着陸したウルフェエンの翼の上に乗ったフォックスと操縦席のウルフが会話するんだけどね、風が吹いてフォックスの黄色いしっぽがゆらゆら揺れるのだ。
モフりてぇーーー！！
思わず鼻血押さえそうになるくらい可愛い！！
イケメンキャラなんだけど、しっぽ可愛いーーーっ
んでもってウルフのツンデレぶりが炸裂して、ウルフっていうくらいだから片目に傷のある強面イケメン狼なんだけど、コイツのツンデレぶりっつったら、お前ツインテールの女子か、女子だろうってくらいの様式美。
萌じゃ！と思わず友達に語ってしまうほど。
あまりに熱く語ってしまってケモショタの烙印を押されてしまった。心外だ。ケモショタじゃない。単にフォックスが好きなだけだー。
って、ここで熱く語ってどうするよオレ。
たしかベックについて語っていたはずが何故にフォックスに。
しっかし、これってもう十年くらい前のソフトだから熱く語ろうにも語れる相手がいない。
いたとしてもシューティングゲームとしての話になりそう…音楽やキャラ萌はなかなかいないよなぁ。
今度またフォックスの新作ゲームが出るらしいけど、コマンドで酷い目にあったし、どうしよう。
ともあれ、ジェフベックとスターフォックスアサルトはどっちも素晴らしいってことで。
白黒加工にしてみた