2022年10月30日 マチネ


初来日ということでチケットを取りました。

久々の白鳥全幕です。


舞台美術と衣装がとても素敵でした。

シンプルなのに豪華に見えます。色合いといい優しさある絵といい私は好みです。


アメリカのバレエ団の白鳥は苦手なのですが、ヒューストンはとてもキレイにまとまっていて、それでいて個性もあり一貫して安心して見られました。


キャストで目をひいたのは、王子の友人役の一人で士門アクリさん。そんなに大きくないのですが、とても丁寧な美しく迫力あるダンサーでした。

ロットバルトのクリストファー・クーパーさんのエスコートが特にラストでは紳士的に思えて素敵でした。王子とかを観たいです。


主役のサラ・レインさんは、人間の役のほうが良かったです。古典ならジュリエットやキトリとか…。

王子のシャールルイ吉山さんもよかったです。

白鳥の物語はあまり好きではないので、主役二人については、何ともコメントしがたい(笑)

申し訳ない…。


バレエ公演はかなりの鬼スケジュールでの強行軍のようで、2本見るか迷いましたが、白鳥なので断念しました。


今回の印象は…

①舞台美術の素晴らしさ

②士門アクリさんとロットバルト役の方を知ったこと

この二点です。


最初に、このバレエのお祭りを開催してくださった関係者の方々、

来日したダンサーの皆様、本当に感謝いたします。

この事態での開催は、感染者・クラスターが出なかったとしても、何らかの誹謗を受けることでしょう。

鑑賞した自分も非難される場合もあり得ることを承知で、鑑賞に出かけました。

 

 

第16回 世界バレエフェスティバル2021 Aプロ

令和3年8月14日(土) 14:00開演

東京文化会館 大ホール

 

指揮: ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス  

管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノ: 菊池洋子(「ル・パルク」、「瀕死の白鳥」、「ライモンダ」)

チェロ: 伊藤悠貴(「瀕死の白鳥」)

 

─ 第1部 ─

 

「ゼンツァーノの花祭り」

振付:オーギュスト・ブルノンヴィル 

オニール八菜、マチアス・エイマン

 

マチアスがよかった。

どこを切り取っても綺麗な形で、表現と技術がバランスよく、

音の取り方も気持ちよかった。

他の人も十分に正確で丁寧ですが、なんだろうこの違いは?

オニール八菜さんは、トップバッターだからかな? ちょっと硬さが目立ったかも。

 

 

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ

振付:レオニード・ラヴロフスキー 

オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・シクリャローフ

 

スミルノワの長い手足が美しい動きでとても大人なジュリエットでした。大人過ぎたかな。

シクリャーロフが弟に見えてしかたない・・・。美しいんですがね。

 

 

「パーシスタント・パースウェイジョン」

振付:ジョン・ノイマイヤー 

菅井円加、アレクサンドル・トルーシュ

 

クラシックな菅井さんを生で見て見たかった。

きっと、これが菅井さんの本領なのでしょうが、ノイマイヤーは苦手なんです。

周りからはため息のような感嘆があったので、素晴らしい踊りだったのでしょう。

 

 

「オネーギン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ

振付:ジョン・クランコ 

ドロテ・ジルベール、フリーデマン・フォーゲル

 

フォーゲルのオネーギンの切抜きはけっこう観ているので、

その成長過程がよくわかる(笑)

今まで見た中では、一番良かった日。

ドロテも、夢うつつのタチヤーナの喜びと嘆きが伝わってきて、素晴らしかった。

ちょっとモニク・ルディエールっぽかった。ふと頭に浮かんだので。

 

 

 

─ 第2部 ─

 

追悼 カルラ・フラッチ、パトリック・デュポン(映像)

 

素晴らしい!

デュポンでは思わず拍手。拍手。拍手。

カルラ・フラッチのジゼル、さすがの美しさ。

何度も観たデュポンのコミカルさ美しさ、躍動感や華のある存在感は素晴らしい。

このスクリーン上映、抜粋ではなく第1回から放映してほしい。

通常の映画料金の倍になっても観に行きたい!

 

 

「白鳥の湖」より 第1幕のソロ

振付:パトリス・バール 

ダニール・シムキン

 

なぜにこの演目!?

ソロをするなら、コンテでもよかったはず。

いえね、回転も、ただアラベスクするのも美しいですよ。

すべての丁寧なパに感嘆ものです。

ただ、跳躍や回転を見せつけるような若い躍動感あふれるバレエからの円熟味あふれるバレエも加わる年齢ならば、サラファーノフのように自然に移行されていれば納得したかもしれないのに、それが感じられなくて残念。

それとも移行中で頑張っているところなのかなぁ。

 

 

「ジュエルズ」より "ダイヤモンド"

振付:ジョージ・バランシン 

アマンディーヌ・アルビッソン、マチュー・ガニオ

 

マチューが観たかったので観ることを頑張りました。

・・・ちょっと頑張りが足りませんでした。

アルビッソンもマチューも、美しい踊りに「ダイヤモンド」はあっていたのですが、

この演目、本当に苦手なんですよね~。

 

 

「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ

振付:ケネス・マクミラン 

金子扶生、ワディム・ムンタギロフ

 

金子さんがとても美しかった!

ロイヤルで見た時に気になり、こうして観られることに感謝。

気品がある中にも無邪気な可愛らしさを感じられて、マノン役がはまっていた。

急な招聘だったからか、すこし硬い感じがしたけれど、とても綺麗な踊りでした。

 

 

「ル・パルク」

振付:アンジュラン・プレルジョカージュ 

アレッサンドラ・フェリ、マルセロ・ゴメス

 

プレルジョカージュはやっぱり苦手なまま。

ゴメスを楽しみにしていたので、まあそれはよかったのですが、

振付家が苦手なために、心から楽しむことはできなかった。

フェリもゴメスもベテランさんなので、それは見事に踊りこなしておりましたが、

この演目で唯一私がはまれたのは、ヴィシ&マラーホフだけです。

 

 

「海賊」

振付:マリウス・プティパ 

エカテリーナ・クリサノワ、キム・キミン

 

一番、会場が湧いていた。バレエフェスにふさわしい盛り上がりだった。

キム・キミンはたぶん初めてだと思うのですが、とてもよかった。

とびぬけた跳躍とか技術とかではないのですが、一つ一つが丁寧で正確だったので、

とても美しく存在感がありました。

ドン・キとかラ・シルフィードとかも観てみたいなぁ。

 

 

 

─ 第3部 ─

 

「スワン・ソング」

振付:ジョルジオ・マディア 

ジル・ロマン

 

最初の方のベジャールの声に耳をふさぐシーンなど、ジル・ロマンに集中できたのに、

最後の方は映像をおっかけてしまい、踊りに集中できなかった。

これはこれでダンス作品として見ごたえはあるのですが、

ジル・ロマンのダンスを堪能できなかったのが悔やまれる。

 

 

「オネーギン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ

振付:ジョン・クランコ 

エリサ・バデネス、フリーデマン・フォーゲル

 

とっっっっっても素敵でした。

ガラのパフォーマンスではなく、「オネーギン」の世界でした。

バデネスのタチヤーナは、ドロテとはまた違った雰囲気で、

演技力・表現力が際立っていました。

そしてフォーゲル、手紙のパ・ド・ドゥでのあの切なさは抜群に素晴らしかった。

背中を観客側に見せて反る姿が、もうドハマりしてました。

今のこの二人での全幕が観たい!

 

 

 

「瀕死の白鳥」

振付:ミハイル・フォーキン 

スヴェトラーナ・ザハロワ

 

やはり女王という感じのザハロワ。

気品のある見事な白鳥でした。

腕の動きも足さばきも、すべてバランスよく素晴らしい踊りなのです。

でも、瀕死ではないかな~。

プリセツカヤと同じか超える感動の瀕死にはまだ出会えないです。

 

「ライモンダ」 

振付:マリウス・プティパ 

マリーヤ・アレクサンドロワ、ヴラディスラフ・ ラントラートフ

 

大好きなマーシャ、動きが硬いというか重い。

なぜにこの演目が最後なのか。ドン・キでよいじゃないか(泣)

マーシャのカッコよさもコミカルさも豪奢な感じも、感じられなかった・・・。

 

 

 

今までのバレエフェスがどんなに物凄いことなのかが改めて感じられた今回のフェス。

いや、今回は今回で、こんな世界状況の中で開催できたことは素晴らしいことなのです。

関係者は計り知れない苦労をなさっての開催なんですよね。ありがたいことです。

贅沢だとはわかっていても、今までの(4回しか行ってないけど)印象が強くて、

その記憶のままに同じことやそれ以上を求めては仕方ないのですが、華やかさや遊び心にはかけていたかも。

ダンサーも調整がさぞかし大変であったろうと思うくらいの、人によってはベストパフォーマンスではなかったのだろう。

3年後にまた次回の世界バレエフェスが行われるなら、遊び心を持つ余裕がある舞台が観られることを祈ります。

 

 

 

 

◆主な配役◆

ドン・キホーテ:ジュゼッペ・コンテ
サンチョ・パンサ(従者):ジャンルーカ・スキアヴォーニ
ロレンツォ(宿屋の主人):マシュー・エンディコット

キトリ(ロレンツォの娘)/ドルシネア:エリサ・バデネス
バジル:レオニード・サラファーノフ

ガマーシュ(裕福な貴族):リッカルド・マッシミ
二人のキトリの友人:デニース・ガッツォ、ルーシーメイ・ディ・ステファノ
街の踊り子:ヴィットリア・ヴァレリオ
エスパーダ(闘牛士):マルコ・アゴスティーノ
ドリアードの女王:ヴィルナ・トッピ
キューピッド:アニエス・ディ・クレメンテ
ジプシー:アントニーノ・ステラ
二人のジプシー娘:エマヌエラ・モンタナーリ、フィリピーヌ・デ・セヴィン
ジプシーの王と女王:ルイジ・サルッジャ、ダニエラ・シィグリスト
ファンダンゴのソリスト:ヴィットリア・ヴァレリオ、マルコ・アゴスティーノ
花嫁の付き添い:マリア・セレステ・ロサ
ほか、ミラノ・スカラ座バレエ団

指揮:デヴィッド・コールマン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 

 

セミオノワが降板して、エリサ・バデネス(シュツットガルト・バレエ団)が

キトリ役として抜擢?されております。

 

大好きなドン・キホーテなので、気楽に楽しめました。

この演目は、とっちらかっていても大丈夫なので(笑)。

 

舞台背景が好みでした。

酒場はちょっと豪奢で下町っぽくなかったですが、

全体的に雰囲気がよく、深みがあって美しかったです。

 

良かったのは、ジプシーのアントニーノ・ステラです。

どこかで聞いた名だなぁ・・・と思ったら、

バレエの饗宴に出演していました。

なるほど、ベテランだったからこその

個性的な存在感だったのですね。

 

「バレエの王子さま」



2016年7月17日(日) 14:00開演

文京シビックホール



- 第1部 -

オープニング
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:オスバルド・フレセド
全員


楽しかったし、面白かったです。

きっと舞台を横切っていくダンサーがいるんだろうな~

と思ったら、期待を裏切らないものでした。


ワトソンとカマルゴの顔はわからなかったので、

ここで確認しました(笑)




『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マリア・コチェトコワ
ダニール・シムキン



この二人のパ・ド・ドゥをまた観たかったので、

大満足です。以前よりも安定感が出て、素晴らしかったです。

ただ、二人とも上手すぎて、どんな難しいことでも普通に行うので、

ただただ、踊りを楽しむといった感じです。




『予言者』(世界初演)
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:テリー・ライリー
エドワード・ワトソン





『バレエ101』
振付:エリック・ゴーティエ
音楽:イェンス・ペーター・アーベレ
ウラジーミル・シクリャローフ



面白かったー!

笑った!

特に良いのが、スワンのポーズ。

1回しかやってくれなかったけど。




『ファイヤーブリーザー』
振付:カタジェナ・コジルスカ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
ダニエル・カマルゴ



かっこよかった!

コンテンポラリーは苦手ですが、これは本当によかった。

肢体自体もダンスの一部なんでしょうか。

ダンサーがいるというより、身体も表現の一部というか、

うーん、何と言ったらいいかわかりませんが、

とにかく素晴らしかったです。




『ワン・オーバーチュア』
振付:ヨルマ・エロ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
マリア・コチェトコワ


衣装が微妙。

かわいらしいんですが、微妙。

身体能力の高さがうかがえるプログラム。

コチュトコワのイメージに合っていました。




『月の光』(世界初演)
振付:アラステア・マリオット
音楽:クロード・ドビュッシー
エドワード・ワトソン






『同じ大きさ?』
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ハズマット・モディーン/ウェイド・シューマン/バハムート
ダニエル・カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、ダニール・シムキン



楽しかった。

しかし、同じ踊りなのに、三者三様。

全く違う印象なのが面白かった。

サラファーノフの腰つきがよかった(笑)

カマルゴはソロと全く違った印象。ちょっとまぎれちゃった感じ。

シムキンは一番小さくてかわいらしいかと思ったら、一番男らしかった。

やっぱりサラファーノフのしなやかさが一番好きかな~。




- 第2部 -

東京バレエ団
『エチュード』
振付:ハラルド・ランダー 
音楽:カール・チェルニー/クヌドーゲ・リーサゲル

(ゲスト)
エトワール:サラ・ラム
レオニード・サラファーノフ
ウラジーミル・シクリャローフ

白の舞踊手(ソリスト):沖香菜子 岸本夏未
東京バレエ団



頑張りました、観ることを(笑)

これ、実は苦手なプログラムなんです。

だんだん技巧をこらしていくのはわかりますが、

何か内容がないと長時間はつらいのです。

それも、技巧を売りにしているダンサーではないし。

ただ、東京バレエ団のバーレッスンでさえそろっている見事さは見ごたえありました。

それが観ることを頑張れた一番の支えでしたね。




フィナーレ
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ジョルジュ・ビゼー
全員

ミハイロフスキー劇場バレエ 『ジゼル』


1月6日(水) 19:00開演 東京文化会館大ホール


ジゼル : アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ

アルベルト : レオニード・サラファーノフ


ミルタ : ワレーリア・ザパスニコワ

ハンス : ウラジミール・ツァル

ぺザント・パ・ド・ドゥ : ヴェロニカ・イグナツェワ
               アンドレイ・ヤフニューク
ベルタ : アンナ・ノヴォショーロワ
バチルド  : オリガ・セミョーノワ
公爵  : アレクセイ・マラーホフ
アルベルトの従者 : ロマン・ペトゥホフ
ドゥ・ウィリ  : タチアナ・ミリツェワ
          アスティク・オガンネシアン




サラファーノフがどうしても観たくて、急きょチケットをゲットしました(笑)

彼の『ジゼル』は何度も観ているのに・・・。


わかりきっている舞台だからこそ、主役二人の力量にかかる演目。

いえいえ、十分に楽しかったし、素晴らしかったです。


ジゼル役のヴォロンツォーワ。

ポリーナの代役ということでしたが、素晴らしいダンサーでした。

私は好きですね~、この方。

まずは、とにかく美しいってこと。

そして踊りもマイムもひとつひとつが美しかった。

後ろの方の席でしたが、それでもトゥの音が響かないくらいに軽やかでした。

1幕の恋するジゼルは本当に可愛いらしかった。

裏切られて狂ってしまうところも、よかったですよ。

2幕になり、生前のジゼルを感じられるかわいらしさですが、

途中から空気が変わったような様子でした。

精霊としてのジゼルが感じられたような・・・。

また、観たいダンサーです。


観たかったサラファーノフ。

はい、満足です(笑)

ちょっと額の広さがますます気になりましたが・・・。

アルブレヒトはソロが少ないのですが、そのソロでも湧きましたので、

十分です~。


2幕の群舞(ウィリーたちの交差など)は、

やはり東京バレエ団を見慣れてしまうと・・・(汗)

個人個人は美しいし、スラッとしたスタイルも素晴らしいのですが、

『ローレンシア』でも思いましたけど、個々の思いが強すぎて、

なんだかちょっと音の取り方とかバラバラですよね。


ミルタは、『ローレンシア』でも気に入った、ザパスニコワ。

いやー、毅然とした女王、でも優しさも垣間見れてよかったです。


ペザントはちょっと眠くて覚えていなくて・・・。

ごめんなさい。


サラファーノフが観れたことと、

ヴォロンツォーワというダンサーの発見と、

なかなか楽しい舞台でした。