ミハイロフスキー劇場バレエ 「ローレンシア」


1月5日(火) 19:00開演 東京文化会館 大ホール


ローレンシア : イリーナ・ペレン

フロンドーソ : イワン・ワシリーエフ


騎士団長 : ミハイル・ヴェンシコフ

ローレンシアの友人 : タチアナ・ミリツィワ

村娘 : アナスタシア・ソボレワ

ヴァイオリン弾き : デニス・モロゾフ



M.メッセレルにより復刻された全幕「ローレンシア」。

音楽:A.クレイン 振付:V.チャブキアーニ 改訂演出:M.メッセレル

スペインの小さな村。戦争に勝利して帰還した騎士団長は、迎える村人の中にいる美しいローレンシアを気に入る。しかし、ローレンシアは村の若者フロンドーソと恋人同士だった。騎士団長が力ずくで彼女を自分のものとしようとするが、フロンドーソは果敢に暴君に立ち向かう。騎士団長は、二人の結婚式にのり込み、フロンドーソを逮捕してローレンシアを城に連れ去る。騎士団長の暴挙に耐え切れなくなった村人達は団結して暴君に戦いを挑み、ついに勝利する。

     ―光藍社解説よりー



ドン・キホーテのコミカルさや、パリの炎のような叛乱とかのお話かな~と思い楽しみにしておりました。


全体的にとても見やすいわかりやすい、あっという間のお話でした。

ちょっと展開が早いような気はしますが、コンパクトにまとまっていたので、見やすかったです。

バレエの踊りとお芝居がほどよい按配で、何回か見たら好きになれそうな演目です。


内容は、思っていたよりも「大人の内容」でした。

村娘もローレンシアも、解説に「心も体も傷つけられ・・・」とありましたが、もう、そのまんまの内容でした。

ちょっとリアルっぽくて生生しかった部分も感じました。

私の解釈が違っているのかもしれないけれど・・・。


実は席が前すぎたので全体の雰囲気を眺めることができず、その上、前の方が大きくて、頭で真正面が観られませんでした(笑)

なので、「何回か見たら・・・」という感想になりました。


その分、個人の踊りは、はっきりくっきり見えましたので、楽しめましたよ。

期待通りのワシリーエフ!

今まで見てきたガラと変わりない素晴らしさでした。

思わず声がでちゃいましたよ(笑)


パ・ド・シスのワレーリア・ザパスニコワ

ローレンシアの友人役のタチアナ・ミリツィワ

このお二人も華やかさがあって、特にザパスニコワが目を惹きました。

音の取り方が好きです。かっこよかった。


騎士団長のミハイル・ヴァンシコフも、よい具合に悪役がはまっていて、とても憎々しげに思いましたよ(笑)


主役の1人である、イリーナ・ペレン。

とても美しい方で、長い手足で、前半はよい感じでしたが、

後半はちょっとはまれませんでした。ごめんなさい。

後半は他のダンサーに埋もれている感じがして…。

美しさは際立っていて、時々ハッとするような美しさがあるのですがね。

前日の予習で、オシポワのローレンシアを観てしまったせいかもしれません。

予習も善し悪しですね。



今回、サラファーノフの回のチケットを買っていないことに気づき、

急きょ、会場にて翌日の「ジゼル」のチケットを購入しました。

これから、観に行ってきまーす(笑)





2015年8月16日(日)

14:00開演 東京文化会館


第14回 世界バレエフェスティバル ガラ



あっという間の5時間。

とっても楽しいお祭りでした≧(´▽`)≦



■第1部■ 14:00~14:45

「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン


衣装が好みです(笑い)

華やかなスタートでした。


マチアスの丁寧な美しさとコノヴァロワの愛らしさが

とてもマッチしていたのではないでしょうか。

バランスが良かったな~との印象です。



「三人姉妹」
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

今まで印象の薄いサラ・ラム。

ただ、すごい美人だな・・・って感じだけでしたが、

いや~素敵でした。

全体的に美しい。見惚れてました~。

今回、ムンタギロフは全幕でも見ましたが、こんな感じの役柄も良いですね。


正直、この作品は、ギエムとルグリの印象が強いのですが、

この2人でも若々しすぎるところはありますが、よかったですね。


 

「雨」
振付:アナベル・ロペス・オチョア/音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン


うーん、これ、前回のガラ?でも踊ってましたよね。

まったく印象にないのですが、

体調が悪いせいか、今回も厳しかった・・・。


音楽がとにかく耳について、踊りの印象があまりなく。

シムキンだったのに残念な私。



「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ

薬が効きすぎて眠くなってしまいました・・・。

この演目、楽しみにしていた1つなのに(泣)

いつも私が観るリアブコは「椿姫」なんですよ。


ところどころ(鏡を使っているシーン)は覚えてます。

そこはとても美しかった。さすがです。

背中を見せているだけでも情感が伝わってきました。

この2人できちんと全幕を観たいです。





■第2部■ 15:00~15:50

「ヌアージュ」
振付:イリ・キリアン /音楽:クロード・ドビュッシー
ディアナ・ヴィシニョワ マルセロ・ゴメス

苦手なキリアンでしたが、素晴らしい2人でしたので

魅入って楽しむことができました!

ヴィシニョーワがとにかく美しい(こればっかり・・・)。

ゴメスを楽しみにしていたのですが、ヴィシに見惚れてました。




「カルメン組曲」
振付:アルベルト・アロンソ/音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン
ヴィエングセイ・ヴァルデス ダニーラ・コルスンツェフ


ヴァルデスのカルメンだったのに、

これはちょっとはまれなかった。

解説を読むと、カルメンというより牛だったからかな?

身体全体での表情の表現が素晴らしかったとは思う。

ただ、カルメンの影のある色っぽさとは無縁だった。

コルスンルェフは面白かったかな。

ダメ男な面と普通に男性の内面が現れていて、

踊り・・・というより、その表現が印象的。




「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ


・・・ゲランはやっぱりお年をめされたんだな~と。

いえ、表現は素晴らしいですよ。大人の艶っぽさも感じられましたし。

ただ、色気アピールには、ちょーっと節々(特に足)のしわが気になる・・・。

濃厚な官能的な部分はさすがの二人なのでよかったです。


多分、ヴィシとマラーホフの組み合わせの印象が強いので、

バレエ団の違いがあるのでしょうが、いまいち乗り切れず。

プレルジョカージュ、もうちょっと勉強しよう、私。




「さすらう若者の歌」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:グスタフ・マーラー
オスカー・シャコン フリーデマン・フォーゲル

フォーゲルは上手いし美しいのですが、

ベジャール作品はやっぱりシャコンの方がぴったりですね。

シャコン自身はそれほど私には嵌らないのですが、

この作品はベジャールの人でないと・・・と思うので。

でも、フォーゲルの陽気?な若者チックはあってました。

2人とも踊り馴れている感があったので、

落ち着きと安心感はあったかも。




■第3部■  16:05~17:05

「ウロボロス」
振付:大石裕香 /音楽:ヤン・ティルセン、ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ、アレックス・バラナウスキー
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ


タイプの違う3つの音楽で構成されていて、

なかなか面白かった。理解はできなかったけど(笑)

最初の人形のような動きが素晴らしかった。

もう一回、近くの席で観てみたい。




「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ /音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ


私の中では、ガラプログラムで一番よかったかも?

マーシャのファンだから贔屓目がかなりありますが(笑)、

やはり、その迫力は素晴らしかったです。

大柄でがっしりした体つきに、ツンケンした黒鳥がお似合いです。

最後の挨拶でも、手をださないとか笑いどころ満載で、

観客の心をわしづかみでしたよ。


短い切り取りのパ・ド・ドゥながら、

しっかりと世界観をかもし出していたのはさすがです。

ストーリーと踊りを見せるパ・ド・ドゥと

技術で沸かせるソロとコーダ。

ランラートフもよかったですよ~。




「ハムレット」
振付:ジョン・ノイマイヤー /音楽:マイケル・ティペット
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ


えーと、あれ?あまり記憶がない!!

ノイマイヤーという苦手な振り付けに加えて、

申し訳ないけれど知らない2人?だったので、

ごめんなさい~(汗)


 
「シェエラザード」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
上野水香 イーゴリ・ゼレンスキー


ゼレンスキー、この方も年をとったな~。

でも、やはり気迫と技術が素晴らしい。

決めるところは決めて、とても素敵。

水香さんは、何を踊っても「上野水香」という印象なのですが、

これはなかなかはまってました。




「ヴォヤージュ」
振付:レナート・ツァネラ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ

・・・これは、ないわ~(泣)

最近、マラーホフがぽっちゃりになってきているとはきいていましたが、

それで「ヴォヤージュ」を踊られた日には、残念でたまらない。

何度も見ているプログラム、これほどがっかりしたものはなかった。


マラーホフ、私は大好きなんです。

あのおちゃめ具合とか、紳士的?な踊りとか、

期待値が高かっただけに、悲しかった。



■第4部■ 17:15~18:00

「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー /音楽:アドルフ・アダン
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

もう、何度も観ているコジョカルのジゼル。

やはり素晴らしいです。

でも、ここのところずーっとコジョカルばかりを観ている気がする(笑)



「タンゴ」
振付:ニコライ・アンドロソフ /音楽:アストル・ピアソラ
ウリヤーナ・ロパートキナ


恰好よかったです。

一番湧いてましたか?

私は苦手な、ロパートキナ。

なんでも踊れるので、さすがだな~と感心。

小物の使い方も上手かったです。


 

「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン/エルヴェ・モロー

よりによって、同日に同じプログラムって・・・。

いや、踊り(幕)が違いますけどね。


デュポンはさすがですよね~。

「椿姫」を踊りこなしている感、満載でした。

身体は重たそうだけれど、存在感は抜群でした。




「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

定番のラストです。

ヤーナではどうかと思っていましたが、

今回、なかなか素晴らしい踊りを見せていただきました。

マックレーは、最後にふさわしく、華やかに技を見せてくれて、

楽しく終わりましたね~。

ここ10年くらいで、すっかりスターダンサーですね。

最初に見始めた頃の不安定さはなくなりました。




■第5部■ ファニーガラ


「カルメン」よりエスカミーリョのソロ

ヴィエングセイ・ヴァルデス


うーん、恰好いいんですけど、ファニーガラでこれか~。



「瀕死の白鳥」

ダニーラ・コルスンツェフ、ワレリー・オブジャニコフ

エドウィン・レヴァツォフ


十分に面白かった。

下手から登場し、上手に消えていく。

上手から登場し、下手へ消えていく。

なかなか瀕死状態なのかどうか微妙なラインで、

最後は猟銃にやられちゃって、ずっと爆笑だった。



「お嬢さんとならず者」

ウラディスラフ・ランラートフ、マリーヤ・アレクサンドロワ


この2人、本当にピッタリで素晴らしい。

あんなに大きな御嬢さん、でも似合っている(笑)

途中までちゃんと女の子らしいんですよ。

で、さすがのマーシャ。男役が抜群に似合いますが、

男性パートの踊りも見事でした! これが好き(笑)

最後はちゃんと?逆転して、御嬢さんがならず者を持ちあげていたけれど、

退場シーンでマーシャがスカートをめくりあげるおちゃめっぷりはさすがです。



「こうもり」

ウラジーミル・マラーホフ、マリア・アシシュヴァルト

リュドミラ・コノヴァロア、ディアナ・ヴィシニョーワ


マラーホフは、このトゥ姿が見られただけで満足です(笑)。

ファニーガラにはいてほしいダンサーだから、次回からはここだけでいいかも・・・。

往年の見事な踊りほどではないけれど、やっぱり美しい。

あんな体型になっても、綺麗にトゥで立てるのは立派です。


余談ではありますが、ギエムが怒った?という、マラーホフのギエム完コピ「シシィ」が観たい!


あ、やっぱりヴィシとの息はぴったりですね。




「四羽の白鳥×2」

リアブコ、フォーゲル、シムキン、エイマン

レヴァツォフ、モロー、シャコン、マックレー


やっぱりシムキンは色物できましたね(笑)。

前回はドラゴンボールでしたが、今回はピカチュウ。

本当に日本のアニメが好きなんですね。

しかし、すごいかわいくて似合っているピカチュウだった。

そしてトゥで踊りこなしていたのはシムキンだけだった。

そのシムキンの隣にラヴァツォフって、背の高さが面白さを引き立てていたかも。

時々、背をちぢこませながら踊ってましたね~。


みんな、微妙にそろっているのかそろっていなのか、

それが笑いをよけいに誘っていました。



「眠れる森の美女」 オーロラの誕生日

マルセロ・ゴメス

ヤーナ・サレンコ、シルヴィア・アッツォーニ

マリア・アイシュヴァルト、ディアナ・ヴィシニョーワ


トリはゴメスなんだ。

そうだよね、マラーホフの後継はゴメスだよね(笑)

あのトゥさばきは見事でした。

本当にあの巨体?を、綺麗にバランスとって完璧?に踊って見せる技術は素晴らしい。

きっと、たくさん練習しているのでしょう(笑)

最後に「キャー!」って逃げ回るヤーナとアッツォーニが可愛いかった。




今回、AもBも行けなかったので、

アマトリンとマチューが観られなかったのが残念。


サラファーノフやワシーリエフやオシポワはいないし、

コチュトコワやルンキナも降板。

特にルンキナは一番楽しみにしていたので、本当に残念。


贅沢なお祭りではあるんだけど、

今回はなんとなくコンパクトだった気がしました。


いえ、体力が続かないからいいんですけど(笑)


また3年後に楽しみにしています。

まあ、東京オリンピックにあわせた特別プログラムも5年後にあるそうだけど。


第14回 世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ


「ドン・キホーテ」


キトリ/ドゥルシネア姫:アリーナ・コジョカル
バジル:ワディム・ムンタギロフ
ドン・キホーテ:木村和夫
サンチョ・パンサ:岡崎隼也
ガマーシュ:梅澤紘貴
メルセデス:ヴィエングセイ・ヴァルデス(第1幕)/川島麻実子(第2幕)
エスパーダ:柄本 弾
ロレンツォ:永田雄大
キトリの友人:乾 友子、吉川留衣
若いジプシーの娘:奈良春夏
ドリアードの女王:渡辺理恵
キューピッド:松倉真玲


大好きな「ドン・キホーテ」、予想以上に楽しみました!


ただ、難点は、幕の切り方かな~。

飽きさせないように工夫されていて、見どころ満載ではあったけれど、

全3幕として見慣れているからか、

今回のように全2幕で区切られるとちょっと違和感ありでした。

特に、広場から逃避行してジプシーの野営地へ行くとき、

キトリとバジルの踊りが、幕の後ろのセット交換の音で美しさが半減でした。



今まで、コジョカルのキトリはどうも私にはしっくりこなかったのですが、

今回はなかなかどうして、ものすごく楽しめましたよ。

技術や表現はさすが。安定感は抜群です。

毎度思いますが、バランスのキープ力が素晴らしく、ドキドキしながら観てました。

キトリとしての踊りと、ドン・キホーテの夢の中での踊りの違いもあり、

その表現力もやっぱり素晴らしいですね~。


ムンタギロフは、今までは「王子様」って印象が強かったので、

バジルとなると微妙かな?とは思いましたが、

いたずらっ子みたいな可愛らしいところは、はまりましたね。

コジョカルとのパートナーも素晴らしかったです。

リフトが素敵でしたね~。

安定感もあり、コジョカルはもちろんのことムンタギロフもぶれませんでした。

自殺のふりシーンでの、ナイフで刺した後に左右を確かめる様子が可愛らしかった(笑)


ガマーシュの梅澤さんもとてもよかった。

まるで、マラーホフのガマーシュのようなコミカルさでした。

時間がたつにつれて、ますますシックリくるようになってきたので、

主役を観ながらも、チラチラ視界にガマーシュをいれてましたよ。


エスパーダの柄本さんは、ちょっと残念。

なにが残念って、膝がまがりすぎ…。

ものすごい色男でないとダメなのに、踊りそのものが雑に感じちゃいました。

東京バレエ団では主役級の方なんですよね?

普段はもっと違うのかしら?

世界バレエフェスだから緊張感が違って、いつもの調子がでなかったとか・・・。

それなりの気迫が見えていたのに、そういったところが目についてしましました。


ドン・キホーテの木村さん、サンチョ・パンサの岡崎さん、

違和感なくとけこんでいて、素晴らしい踊りでした。

いや、ドン・キホーテはあまり踊りませんが(笑)

サンチョ・パンサのでぶっちょなのに身軽なのがいいんですよね~。


メルセデスは、川嶋さんには悪いけれど、もうちょっとヴァルデスで観たかった。

川島さんも頑張ってはいるのですが、イメージ的にヴァルデスで通してほしかったかな~。


友人やバリエーションは、私の大好きなお二人でした。

ここまで二人ぴったりに踊れるのは、東京バレエ団ならではですね。


キューピッドの松倉さん、とても可愛らしく素敵でした。

他の役柄の時に、今度また観てみたいと思いました~。




ジプシーの野営地は、けっこうコンパクトでしたかね。

ジプシーたちの踊りをもっと見たかったかな~。


そして、酒場のシーンが・・・あれ? あったっけ?

あまりにも印象がない!

私は、バリシニコフ版が大好きなので、

これが欲しかったのに・・・。


最後の結婚式、キューピッドたちまで出てきたのにはびっくり。

でもとても可愛らしかった!

総出演・・・って感じで華やかでしたね~。



舞台の感想とは別。世界フェスなので、ダンサーが客席に沢山(笑)


後悔が一つ。

マラーホフのサインがほしかった(笑)

目の前を何回も歩いていたんですよ~。

サインもしてました。

勇気を出して、声をかけるべきだったのか!

でも、マラーホフがいるのなら、ガマーシュで出てほしかった(笑)

もちろん、梅澤さんがとてもよかったから、それはそれで新しい発見がありましたが、

私、マラーホフのガマーシュが大好きなので。

まあ、それだとガマーシュばかり見てしまうけど…。


あと、サラ・ラムかな?

ものすごく顔小っちゃくて、可愛くて、見とれちゃいました。

マックレー?もいたかな。

帽子かぶってたけど、カッコ良い横顔が(笑)

例年通りなら、マチューやルグリもいるはず!と探したけれど、

私は見つけられませんでした。



次のフェスは、ガラです。

今までで一番遠い席・・・。

いえ、S席だから贅沢なんですけどね。

まあ、お祭りでもあるから、雰囲気も楽しみます。



マカロワ版「ラ・バヤデール」(全3幕)

2015年6月11日(木)

東京文化会館


振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント


◆主な配役◆

ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ウラジーミル・シクリャローフ
ガムザッティ(ラジャの娘):奈良春夏
ハイ・ブラーミン(大僧正):木村和夫
ラジャ(国王):永田雄大
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):岡崎隼也
アヤ(ガムザッティの召使):川淵瞳
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:梅澤紘貴

【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り): 川島麻実子、三雲友里加

パ・ダクシオン:
村上美香、岸本夏未、沖香菜子、河合眞里
渡辺理恵、小川ふみ、伝田陽美、政本絵美
森川茉央、和田康佑

【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):渡辺理恵
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子

指揮: ベンジャミン・ポープ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団



全幕で 「ラ・バヤデール」を観るのは初めてかも。

今までは苦手な演目だったので、あえて選んだことはなかったのです。


ですが、コジョカルの全幕が観たいがゆえにチケットをとりました。


面白かった~。

予習は第1幕してしていなかったし、

『影の王国』やバリエーション以外は観たことがなかったので、

特に第3幕はドキドキしながら観ていました。

でも、短かったな~。


以前にも(毎回?)思ったけど、

東京バレエ団のコールドは本当に素晴らしい。

『影の王国』は東京バレエ団で観ているから知っているけど、

何度観てもゾクゾクします。

最初の1人1人が登場する場面では、

全員が揃うまでかなりの時間を要するのですが、

その時間がたまらない!

増えていくたびにドキドキします。

そして決して乱れない。とても美しい。

白のバレエのコールドは、東京バレエ団が最高です!



コジョカルのニキヤも素晴らしかったです。

全ての喜怒哀楽が真摯に伝わってきました。

視力が悪いので表情までしっかりは見えないのですが、

それでも、全身で語っているので伝わりますね~。

踊りもかわらずのテクニックの安定感で、

これまたドキドキしながら観ていました。

最後が短すぎて、本当に残念。


シクリャローフも素敵でした。

あまり今までも印象の強いダンサーではなかったので、

さほど期待していない(すみません)せいか、

なんの抵抗もなく素直に感じられ、

幕がすすむにつれて、踊りのキレも感情表現も豊かで、

けっこうのめり込んで観てました。

でも、ソロルという役柄は、観ていてイライラしますけどね(笑)

ニキヤもガムザッティもあんな男のどこがよいのやら・・・。



第3幕でキャンドルが落ちるというアクシデントはあったものの、

音は響くしそのあとの踊りがちょっと気になったけれど、

その世界観はさほど崩すことなく、さりげなく元に戻ったのでよかった。



全体的にとても楽しめたので、

全幕もので選ぶ演目が増えました。

本当に、生の舞台は面白いですね。



会場は、世界バレエフェスティバル祭でした(笑)

ポワント募金で、サイン入りのトゥシューズが飾られてましたが、

みなさん、それぞれ特徴があり、また時代を感じるものでした。

混雑していたので、過去のプログラムが観られなかったのが残念。


そして特設コーナーで、プリセツカヤの追悼がなされていました。

本当に亡くなってしまったんだな~と・・・。

今でも、あの『瀕死の白鳥』は忘れられません。

2階席であったにも関わらず、死を前にした白鳥は伝わってきました。

あまりの感動に、その他の演目はほとんど覚えていないほどです。

ご冥福をお祈りいたします。



次の舞台は、世界バレエフェスティバルの予定です。

体力を温存しなきゃ!









東京バレエ団 創立50周年 〈祝祭ガラ〉


2014年8月29日(金)  NHKホール


指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:菊池裕介(「ペトルーシュカ」)
協力:東京バレエ学校(「ペトルーシュカ」)



「ペトルーシュカ」
振付:ミハイル・フォーキン   音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
ペトルーシュカ: ウラジーミル・マラーホフ

バレリーナ: 川島麻実子
ムーア人: 森川茉央
シャルラタン: 高岸直樹

舞台で観るのは初めてでした。

見所はいまいちわかりにくかったし、どこを観ていればよいのやらわからなくて、微妙にはまれなかったけれど、第二場や第三場、最後の亡霊?のシーンはよかったですね~。

特に最後は、ドキッとしました。ちょっと怖かったもの。

心のある人形ということで、微妙な動きとかどうなんだろうと思ってましたが、マラーホフのペトルーシュカはついつい引き寄せられました。


可愛いかったです、マラーホフ(笑)。

こんなに可愛いマラーホフは、ドンキのガマーシュ以来かも?

(まあ、全盛期の頃は子育てに忙しくて、あまり生の舞台は観られなかったのですが・・・。)

カーテンコールの挨拶、ちょっといたずらっ子っぽく幕間から顔を出して、やっぱりこういったところまでサービス精神旺盛というか、役柄も考えて挨拶してくれるところがいいですね。



「スプリング・アンド・フォール」
振付:ジョン・ノイマイヤー  音楽:アントニン・ドヴォルザーク
沖香菜子 - 梅澤紘貴
村上美香、吉川留衣、岸本夏未、矢島まい、河合眞里、三雲友里加
岡崎隼也、森川茉央、安田俊介、杉山優一、永田雄大、吉田蓮、原田祥博、岸本秀雄、入戸野伊織


とにかく私は苦手なノイマイヤー。寝ないで頑張ったぞ!

どこをどう観てよいのかこれこそわからないし、理解しづらいというか、理解しようとするのがおこがましいのか、ただただ観ておりました。

しかし、同じような動きで、これだけ違った個性がでるんだな~と感心。



「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ 音楽:P.I. チャイコフスキー
オネーギン: マニュエル・ルグリ
タチヤーナ: 吉岡美佳


何回目でしょうな、ルグリのオネーギン。

でも、生で全幕観たことないんですよ。

なので、短かったこと!あっという間ですよ~。

吉岡さんのタチヤーナは素敵でした。

私はいつも吉岡さんが私にははまらない役柄の時が多かったのですが、これは素敵でした~。


「ラ・バヤデール」より"影の王国"
振付:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による) 

音楽:レオン・ミンクス 編曲:ジョン・ランチベリー
ニキヤ: 上野水香
ソロル: 柄本弾
第1ヴァリエーション: 岸本夏未
第2ヴァリエーション: 奈良春夏
第3ヴァリエーション: 高木綾   ほか

とにかくコールドが見事。

東京バレエ団を観るときは、コールドを観ないと損した気分になる。

出だしからドキドキしてました。


「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール  音楽:モーリス・ラヴェル
シルヴィ・ギエム
森川茉央、杉山優一、永田雄大、岸本秀雄   ほか


やっと観れたー!

ギエムのボレロは、2回もチケットが有りながら観に行くことができなくて、念願のギエムのボレロですよ!

素晴らしかった、ゾクゾクしました!