男たちの挽歌 | Eye of the God ~神の眼~

Eye of the God ~神の眼~

現代における預言の言葉。黙示。
現代の常識、価値観では幸せになれない人たちへ。
新時代に合うものの考え方を紹介していきます。
あまりにも常識と違うので、戸惑われることでしょう。
でも、キリストはかつてこう言いました。
『耳のあるものは聞くがよい』。

 

【作品紹介】

 カンフー映画全盛期だった1980年代の香港映画界に「香港ノワール」という新たなジャンルを確立し、後にハリウッドでも活躍する監督ジョン・ウーと俳優チョウ・ユンファの名を世に知らしめた傑作アクション。香港マフィアの幹部であるホーと相棒マークは、強い絆で結ばれていた。ホーの弟キットは兄の仕事を知らないまま警察官となり、ホーは弟のため足を洗うことを決意する。そんな矢先、取引のため台湾へ渡ったホーは相手組織の裏切りにあい、逮捕されてしまう。マークはたったひとりで敵組織に乗り込み復讐を果たすが、自らも足に大怪我を負う。3年後、刑期を終えて出所したホーは、キットから絶縁を言い渡される。堅気として生きることを固く胸に誓うホーだったが、いつしか戦いへと巻き込まれていく。
(映画.comより引用)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 結構昔の映画。
 筆者が大学生時代に見て、ものすごい衝撃を受けた映画。
 なぜあえて映画評論カテゴリーにしていないかというと、この映画に関しては「好きすぎて冷静かつ分析的に語れないから」! それだけ好きすぎて、どうしてもひいき目にしか見れないので、評論する資格はないなと。(笑)
 仲が良かったのに、兄は極道、弟は警察官になったことで関係に亀裂が入る。その壮絶な『修復』の物語。この映画は後に役者を変えてのリメイクも作られたが、どうしても私はチョウ・ユンファの出演するこの1作目のほうがいい。ちなみにこの作品は2(続編)があり、そこでこの哀しい兄弟の物語は決着を見ている。


 チョウ・ユンファ演じるマークも、ティ・ロン演じる主人公である兄のホーも、最高! これぞ漢(おとこ)! そう拍手喝采を送りたくなる。流れる音楽もシーンにピッタリで、心にグッときます。
 だけど、感動の渦の中見終わってひとつだけ、たったひとつだけこの最高の作品に対して残念に思うこと。


●主人公がヤクザでさえなければなぁ!


 あれだけ人間としてできた人物が、なぜヤクザになんかなったの?
 兄がヤクザにさえならなければ、すべての悲劇は起きなかったのに。
 劇中には、主人公がなぜ極道の道を歩むことになったのかの説明や描写がない。だから、その原点での選択さえ違ったら、あんな苦労をせずともよかったのに、と思ってしまうのである。


●あとあと、なぜあの時あの選択をしてしまったのか? と悔やまれることが人生少なくない。過去はもうどうしようもないので、未来において今を振り返り後悔することはどうにかなる。だから、今の選択を全身全霊で、悔いのないように行おう。


 ちなみに、この映画の英語のタイトルが『A Better Tomorrow』である。よりよい明日のために。今できることを全力でやろう。
 ちなみにこの映画、4Kリマスター版となって復刻再上映されるらしいです。