Hungry Spider | Eye of the God ~神の眼~

Eye of the God ~神の眼~

現代における預言の言葉。黙示。
現代の常識、価値観では幸せになれない人たちへ。
新時代に合うものの考え方を紹介していきます。
あまりにも常識と違うので、戸惑われることでしょう。
でも、キリストはかつてこう言いました。
『耳のあるものは聞くがよい』。

 

 

 今日も腹を減らして一匹の蜘が
 八つの青い葉に糸をかける
 ある朝 露に光る巣を見つけ
 きれいと笑ったあの子のため
 やっかいな相手を好きになった
 彼はその巣で獲物を捕まえる
 例えば空を美しく飛ぶ
 あの子のような蝶を捕まえる

 

 

 槇原敬之の 『Hungry Spider』 という曲がある。

 この歌は、マッキーが少々 「問題」 を起こした時期と重なるので、この歌詞の少々キツい世界観 (病的?) に結びつけてこの歌を解釈する向きもあるようだ。

 もちろん、因果関係はゼロではないだろう。

 私はこれまで、「何かの文章を読む時 (場所や時代がだいぶちがう文章を読む時は特に)、その場所の文化や慣習、時代背景や民族的にもつ思想の傾向を学ばなければきちんと読み解けない」 と言ってきた。

 だが一方で、「どんな時にも通用する絶対の真理はない」 とも言ってきた。

 

 

 つまり、文章を読む時にその人物の人格や彼に起きた背後の出来事などを絶対把握していないと意味がない、と言ってしまうのもひとつの 「囚われ」 である。

 

 

 9割方の文章は、確かにそれを語った人物と背景を知ることが有効である。

 ただし、チャネリングもそうだが、「血で語らせたもの」 「何かが書かせたような、神がかったもの」 に関しては、その文章そのものを素直に味わうことで価値をすべて吸収できるので、話者の事情を知らなくても十分メッセージを汲み取れる。

 その場合、逆に 「語り手の個人的事情の情報が逆に、その文章の素直な理解を妨げる」 ことになりかねない。ゆえに今日のこのマッキーの歌は、当時のマッキーの抱えていた問題や性癖その他の余計な問題は無視する。

 ただ、歌そのものを味わうことを主眼とする。

 

 

 一匹の蜘蛛、は人間ひとりひとり。つまり 「あなた」 だと考えよう。

 人は皆、自分という主語 (アイデンティティ) を絶対の基軸として、外界を認識する。

 あなたは、「あなた」 という母体でしか、何かを考えたり判断したりできない。

 究極の客観性は、この世界では欲しくても得られない。

 あなたは蜘蛛が巣を張るように、アンテナを張っている。

 あなたの人生観、思想信条、欲求と波長の合う情報を常に探しており、引っかかればすぐに獲物のところまで行って捕食する。

 あなたの 「好き」 とか 「愛している」 も、究極には 「エゴ」 に分類される。

 男女間で言われる愛とか恋の95%は、「捕食」 である。

 捕食だから、そこにエゴを超えた愛などない。

 それに気付いていない人は多い。

 皮肉なことに、その捕食のプロが 「いい男、いい女」 という評価を世間で受けることは多い。

 捕食のプロと、不器用でやぼったい 「守りたいから接近してくる者」 とでは、多くの者には前者のほうがカッコよく見えてしまう。で、どちらを選ぶかは一目瞭然。

 真実に気付くのは、たいがいもう引き返せなくなってからである。

 

 

 朝露が乾いた細い網に

 ぼんやりしてあの子が 捕まってしまわぬように

 

 

 この蜘蛛さんは、ずいぶん弱気である。

 いや、自己評価が低い、と言うべきか。

 「やっかいな相手を好きになった」 と口にしているが、色々な解釈があろう。

 私は、「とてもじゃないが両思いになってハッピーエンドになりそうもない」 と予想できる相手だったのではないかと思う。昔の言葉で言うと 「高嶺の花」。

 もしくは、相手は別に絶世の美女とかでなくても、自己評価がかなり低いので他の男子とその女性を射止めるのを競っても 「勝てない」 と思っているかもしれない。

 

 

 この蜘蛛さんの中では、矛盾するふたつの気持ちが渦巻く。

 「好きだ。仲良くなりたい。ずっとそばにいたい」 これを実現したい気持ち。

 そうやって蜘蛛の巣を張って獲物を捉えようとしているのに、逆に 「この巣にかからないでくれ」 という思い。かからないとがっかりするが、「かからないで良かった」 と逆にほっとする気持ち。

 たとえ自分がそうしたいから捕まえても、相手が本当に 「幸せ」 なのだろうか…?

 下手に優しいので、そのことを考えてしまうと、好きなのに冷たくされたり、脈がないと分かると逆にホッとする、という 「非常にわけの分からない」 複雑な意識状態となる。

 だから、「恋」 とは昔から不可解と言われてきた。科学の発展も、その 「恋」 にはなす術もない。ただ、プロのハンター (捕食者) には、その迷いがない。

 迷いがないのでほぼ確実に仕留めるが、そこに温かみはない。

 すぐに破局する結婚が、だいたいそれである。

 

 

 I'm a hungry spider
 You're a beautiful butterfly
 叶わないとこの恋を捨てるなら
 この巣にかかる愛だけを食べて
 あの子を逃がすと誓おう

 

 

 恋愛がうまくいってる男子なら、「そんなだからダメなんだ」 と呆れるかもしれない。

 あきれるほどに謙虚が度を越している。「自分では相手を幸せにできないかもしれない。それ以前にボクなんかきっと好きじゃないだろう」  では、宝くじを買わないので宝くじに当たらない、という当たり前なレベルの話になる。

 前向きに発想し行動してこそ、恋愛成就への道も開くというもの。

 この蜘蛛のような哲学者では、永遠にチャンスはやってこない。

 自分のなかでグルグル考え過ぎている間に、歳を取る。

 でも、本当に異性と結ばれた時に力を発揮できるのは、断然このタイプなのだ。

 見ていてじれったいほど恋愛がヘタなのだが、一度関係ができたら最強になる。

 

 

 私は、このまだるっこしく見ていてイライラしそうなこの蜘蛛の 「矛盾した優しさ」 が好きだ。

 捕まえたいけど、捕まえて食べてしまいたいけど、実際そうならなくてホッとするという、バカなのか?というほどにつじつまの合わないこの 「おかしな思いやり」 こそが、人間として生きる醍醐味だ。

 巣にかかる愛だけを食べて、あの子を逃がすと誓うー

 平たく言えば、相手が幸せだったら最終それでよく、その相手のそばにいるのが自分じゃなくてもいい、ということだ。見方によってはこれは 「弱気」 であり情けない 「あきらめ」 だがー

 ある視点では、これほど深い愛はない。

 禅の境地に通じるほどの精神性ともなり得る。

 

 

 今日も腹を減らして一匹の蜘が
 八つの青い葉に糸をかけた
 その夜 月に光る巣になにか もがく様な陰を見つけた
 やっかいなものが巣にかかった
 星の様な粉をまくその羽根
 おびえないように闇を纏わせた
 夜に礼も言わず駆け寄る

 今すぐ助けると言うより先に
 震えた声であの子が "助けて"と繰り返す

 

 

 期待していたくせに、恐れていたことが起きた。

 「あの子」 が捕まったのだ。

 まぁ、「自分が積極的に乗り出せば、相手は首を縦に振る (落ちる)」 状況になった。

 「男はつらいよ」 の寅さん状態。手を伸ばせば届くかもしれないのに、また下手な優しさが 「相手にとっての本当の幸せ」 とかいう難しいことを考えさせてしまう。

 「夜に礼も言わず駆け寄る」 というのは、なかなかうまい表現だ。

 生物としての本能性。オスとしての素直な気持ちー

 でも、「ハッ」 と我に返ってしまう。

 「助けて」 と先に言われてしまうからだ。

 

 

 状況的に、この蝶さんは、自分を捕まえた張本人が誰であるか特定できてない。

 蜘蛛さんは、単純に捕まえた蝶さんを食べることもできる。

 でも、ここにもう一つの道があった。

 その巣 (罠) を自分のではないことにして、「助けにきたぞ!」 と現れるのだ。

 そうして巣からほどいてやれば、蝶さんにとってのヒーローの出来上がり。

 その場合、蜘蛛さんはその蝶にとっては最後まで 「いい人どまり」 になるかもしれない。

 でも、それでもいいというのが蜘蛛さんの心境なのだ。

 

 

 I'm a hungry spider
 You're a beautiful butterfly
 叶わないならこの恋を捨てて
 罠にかかるすべてを食べれば
 傷つかないのだろうか

 何も言わず逃げるように
 飛び去る姿さえ美しいなら
 今死んで永遠にしようか

 

 

 恋というのは、した者なら分かるが (しない人はいないか?)、厄介である。

 そのことが、関心ごとのすべてとなり望みのすべてとなる。

 もちろん血迷っているし錯覚なのだが、その渦中にいる者にそれを言っても酷だ。

 人に依っては大げさに、大真面目に生き死にさえ関わってくる。

 私も、かつて失恋したときには若く人間としても幼く、一週間ほど無気力になった。

 「すべてを食べてしまえば?」 「今死んで永遠にしようか」

 これも、経験者には非常によく分かるフレーズである。

 

 

 I'm a hungry spider
 You're a beautiful butterfly
 叶わないとこの恋を捨てるより
 この巣にかかる愛だけを食べて
 あの子を逃がした

 

 

 結局、蜘蛛くんは下記のどちらも選ばなかった。

 ①積極的に相手を得ようと何が何でも頑張り、その手にする道

 ②私では釣り合わない、もっと相手を幸せにできる者がいると完全に身を引く

 では、このふたつではない第三の道とはー

 

 

 相手を愛するが、応援もするがー

 決して、相手の一番重要な位置に自分からはこだわらない。

 

 

 人間、誰かを好きになっても、フラれたり相手に彼氏 (彼女) ができてしまったら、たちどころに相手への興味が失せる。これが、「男女間の友情は難しい」 と言われるゆえんである。

 女性を直接の性の対象として見ない 「オカマちゃん」 とかなら、屈託のない男女の友情は比較的容易に築けるが、それは勘定に入れてはいけない。

 この蜘蛛さんは、その難易度の高い 「性の対象として見るフレームを外して、女性を愛する」 という道を行こうとしているのだ。本当に相手を好きであるがゆえに。

 好きだから逆に身を引く、というのは美しいが本人には残酷な世界だ。

 でも、本人がその痛みを背負ってまでもそれでいいと言うなら、その人物の精神性はものすごい領域へ旅することになる。その代価は、決して報われないものではない。

 

 

 これは別の見方になるがー

 たとえば、交通事故で意図せず加害者となり相手を殺してしまった。

 殺人を犯し、その相手の遺族から恨まれている。

 そういう、こちらの努力とか関係なく 「相手との良好な関係など絶望的に望めない状況」 で、それでも本当に今は申し訳なく思っているので、報われずとも尽くそう、償っていこう、というシチュエーションにも重ねられる。

 

 

 いずれにしても、蜘蛛さんの行く道は険しく、残酷だが美しい。 

 

 

 

 

 

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