「新型コロナウイルス感染」(第362号2020年3月号) | 仙台市青葉区八幡2丁目・小田眼科ニュース

仙台市青葉区八幡2丁目・小田眼科ニュース

小田眼科より、毎月発行しているニュースを載せています。

小田眼科ニュース医心伝信
第362号2020年3月号「新型コロナウイルス感染」の話



暖かだった冬も終わりに近づき、花粉が飛び始めたようです。雪不足でスキー場は閉鎖、雪まつりは中止などのニュースが聞かれましたが、それでも旧暦のお正月を迎えた後、日本中に寒波が到来し、雪不足が解消した所もあるようです。そして、今年は年初から中国で始まったコロナウイルスの流行とそれへの対応で世界中が忙しく動いています。
 流行は昨年2019年12月31日付けで中国がWHOに「中国の武漢市内で原因不明の肺炎が広がっている」と報告し、世界中に知らされました。

 それで、今月は、「新型コロナウイルス感染」についての話です。

 新年の仕事始めを迎え漸くお正月気分が抜け始めた1月7日に中国は「武漢市の肺炎患者から、新型コロナウイルスを検出した」と発表しました。「新型コロナウイルス?」と考えているうちに、「1月1日、武漢市内の海鮮市場を閉鎖」「1月12日、武漢市で初の死者を確認」「1月13日、武漢市からタイを訪れた中国人の女性から、新型コロナウイルスを検出」「1月16日、日本国内で初の感染確認」「1月20日、ヒトからヒトへの感染が判明」「1月23日、武漢市は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、交通機関の運行を停止し、市を封鎖した」「1月27日、中国旅行社協会は、国外旅行を含む全ての団体ツアー旅行を一時禁止」「1月28日、日本人に初の感染者発生、武漢市から来たツアー客を乗せたバスの運転手」とコロナウイルスに関する報道が矢継ぎ早に出され、人々を不安に陥れました。
 この病気の最初の流行地となった武漢市は長江中流域にある都市で、3,800年前の「楚」文化の発祥地の一つです。また、この地には製造業を中心として約200社の日本企業が進出しています。
「1月29日、武漢からのチャーター機第1便が206人の日本人乗客をのせて羽田空港に到着」「1月30日、第1便の帰国者のうち3人に感染確認」「1月31日、WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言」と息をつく暇もない速さで事態は進行しました。
 2月に入りました。「2月1日、日本は新型コロナウイルス感染症を指定感染症(公費による医療を提供)に指定」「2月5日、横浜港に停泊していた豪華客船・ダイヤモンド・プリンセスの乗客乗員10人に、新型コロナウイルスの感染を確認。厚労省は乗員乗客に14日間、船内待機方針を示す」「2月11日、WHOは新型コロナウイルスによる肺炎などの疾患名を COVID-19(コービッド・ナインティーン)」と命名」「2月13日、新型コロナウイルスによる初の国内での死者が発生、80歳代女性」
 感染経路の詳細な探索がなされる中、感染経路不明の感染者が徐々に増えたために、日本では、流行を避けるのは困難として、水際対策から検査や治療ができる病院をふやし、重症者を減らす方へと方向変換をしました。
 横浜港に碇泊している客船には乗客・乗務員合わせて約3,700人が乗船していましたが、香港で下船した乗客がCOVID-19に感染していたことがわかり、乗客により日本国内にウイルスをもたらすことが危惧されたために、14日間、船内に留まる事になりました。船の中でも乗客同士の接触を少なくする為に客室から出ることを制限するなど感染拡大を予防する措置がとられましたが、船内では次々と感染者が発生し、人々を不安に陥れました。2週間の期限がきて乗客は自国に帰る事になりましたが、自国でもさらに2週間の行動制限の措置が取られるようです。
 これまで人類を含め生物全般は多くの病原菌にさらされてきました。それらの病原菌への抵抗力・免疫力を獲得した者が生き残ったのです。今回のウイルスも、地球上の常在微生物として、住み続けることになるでしょう。今は、一日も早く、流行が終熄し、工場が再開し、物流や経済活動が正常に復帰するのを祈るばかりです。

 
小田眼科医院理事長 小田泰子
Produced by *J.O.Y.