術前から黒目の見え方に左右差が認められましたが、これは眼瞼下垂症が原因となって生じる典型的な所見です。

 

本症例では、眼瞼下垂症手術である挙筋前転術を行うことを前提に治療計画を立てています。まず基礎的な工程として、左右で異なっていた黒目の大きさを整えることが非常に重要です。術前から左右差がある症例であるため、細かな調整を繰り返しながら慎重に手術を進めました。

 

黒目の開きが安定すると、重瞼固定線(二重ライン)の形成が可能になります。まつ毛の生え際が自然に見えるよう配慮しつつ、食い込みが強くならないように細かく調整しながら二重を作成しています。

 

また、目の上のくぼみが目立つ部位に対しては、眼窩脂肪の移動も同時に行いました。

 

その結果、左右差はほとんど気にならないレベルまで改善し、黒目の輝きも取り戻すことができました。「疲れて見える印象」や「左右差」、「目の上のくぼみ」も解消され、非常にご満足いただける仕上がりとなりました。