耳の上部が前方に折れ曲がり、内側に畳み込まれている状態を「折れ耳」や「カップ(コップ)耳」と呼びます。今回は、そのようなお悩みを改善した症例をご紹介します。

 

コロナ禍が続く中で、「マスクがうまくかけられない」という切実なお悩みを抱えて来院されました。マスクを装着しても、すぐにゴムが外れてしまい、日常生活で大きな不便を感じていらっしゃいました。

 

折れ耳・カップ耳の場合、耳の上部を形作る「耳輪」と呼ばれる部分の皮膚や軟骨が低形成であることが多く見られます。この耳輪を適切に形成することで、折れ曲がったり垂れ下がったりしている耳の形を改善することが可能です。

 

手術では、耳の後ろ側の皮膚を切開し、耳介軟骨のうち耳輪にあたる部分を露出させます。軟骨が十分にしっかりしている場合は、位置を調整して形を整えますが、軟骨が不足している場合には、別の部位から軟骨を採取し、移植を行います。

 

■耳介形成術

耳の後方を切開し、皮膚と軟骨を丁寧に剥離します。その後、必要に応じて軟骨移植を行い、形を整えます。術後は皮下血腫を予防するため、ボルスター固定を行います。

 

施術のリスク

出血、感染、知覚障害、瘢痕、後戻り、ケロイド形成などが挙げられます。