~プロローグ~
3年間、なかなか失恋から立ち直れず、
彼氏もいない生活にだいぶ慣れてきた。
だけど、内心電車でカップルを見ては
とめどない思いをしては
1人夕日を見て
「お母さん……」
と泣いてつぶやく私。
お金もない、彼氏もない、定職もない。
ただただ、物書きを夢見て東京に来た私。
そう、ここは異国の地TOKYO
私が毎晩、毎晩ビールを飲んではベランダから月に向かって神様にお願いしまくるので、
神様も考えて考えて
なんとか彼氏を与えてくれたのであろう。
モリタ、19才。
私、26才月給10万円女。
神様も今できる最善の策だったのだ。
「おまえ、今人とつきあっても金ないやろ?クリスマスとか赤札やろ?
この子、北海道から出て来てお金ない貧乏学生やし、おまえも見栄はらんでいいやん?
それに、、この子女の子まったく知らへんからさ、いちから調教?みたいなー。
おまえ次第で、この子がどんな大人になってくか決まるようなもんやで?な?ん?
楽しみちゃう?おまえも、最高の恋する前に自分磨きーや。森田を一人前のよそにだしても恥ずかしくないおまえ好みの男の子に育てることで、おまえも森田も成長できんねんで?
まあ、おまえも大人になる歳やっちゅーことや!!!!!!!!!!!!!!!」
おそらく、こんな意図なのだろう、人生の神様は。
そう、だから年上とばかりつきあっては、
借金作られ、殴られ、浮気され、無職になられ………
そんな彼氏にさえ嫌われたくなくて無理して頑張って頑張って頑張った生活は、
もう嫌だ。
私も、ここいらが勉強だわ。
そして、今日からこのブログ場でいかにして女の子を知らないモリタが私と付き合うことによって
いかに大人の男へと成長していくかを、そして私もどう成長していくかの記録をつけることにした。
まあ、実際に言えば、私も年下があーだこーだ言ったけど、
今好きなのはモリタなのだ。
モリタがかわいくてかわいくてたまらないのだ。
ただ、モリタがあまりに行動が子どもすぎてイライラするだけ。
ならば、育てればいい。
男前の男前にしてやる。
そんなことをぼーんやり意気込みながら、
モリタと手をつないで夕飯の買い物をするため
高円寺の商店街を歩く。
今日はアボガドとトマトのパスタでも作ろう。