羽休め 日中、ウチの棟の階段に左目が潰れた鳥が佇んでいた。飛べなくなっているのかと思い、もし世話することになったら名前を付けなければと考えた。「石松」、もしくは「十兵衛」。 次郎長一家も捨てがたいが、どちらかといえば柳生一族の方が……なんて悩んでいる間に、いきなり「ピー!」と鳴いて飛んで行ってしまった。 とりあえず良かった。