最近のお気に入りベースアンプ、Fender“TB-600”。
プリアンプに真空管を搭載して、トランジスタ特有の立ち上がりが早いサウンドと、チューブのマイルドな膨らみが心地よいアンプ。
同じような方式のものは沢山あるが、フェンダーの力作だけあって、本当に使い易くて、どんな状況でも力強くベースラインを刻み込む、本当に“使える”アンプです。
以前所有していた、60年代のマーシャル100ワットは勿論最高だったが、その無謀なほどの“ファット感”と、たまらなくカッチョいい“ジャリつき感”は、演奏する場所やスピーカーの口径、数、種類によって顕著に変化するため、ベストマッチングな状況でないと、せっかくの威力が半減してしまう時が多々あったのだが、この新しいフェンダー・アンプはどんな組み合わせでも、かなりイイ線にイケる優れもの♪
いい意味でその存在を忘れる程、セッティングを悩まず“あとは弾くだけ状態”になれるヤツ。
B・I・R・Dのレコーディングでは、レンタルしたコイツのお陰で演奏に集中できた。
懐に余裕があれば、是非欲しい逸品。
なんだけど…
アンプを所有するには、保管場所、運搬手段、それなりの使用(持ち込み)頻度のポイントがひとつでも欠けると、宝の持ち腐れになる可能性大である。
だから、今はいらん。
ひがみ半分です。
ギターにしろ、アンプにしろ、何にしろ。
道具だけど、オモチャ。
オモチャだけど、道具。
いろんな音、いろんな形、いろんな色が楽しい。
演奏中はその存在を忘れさせてくれるくらい、自然と自分にマッチするものが良ければ、魅力はあるけど弾きづらくて、コンチクショー!と気合いを注入してくれるヤツも良い。
楽器好きだから、本当にきりがない♭
流れのついでと言っちゃなんだが。
前に花田裕之さんのバックとして関西をまわった時、某会場の低音のまわり方が半端なく、ベースのボリュームをいくら下げてもメンバー全員凄くやりづらかったので、アンプを切ってしまい、近くにある小さいモニタースピーカーからのみベースのライン音を返してもらい演奏したことがある。
ちょっとでも動くと自分の音が聞こえなくなるので万全では無かったが、逆に聞こえないならそれでと、開き直ってアイドル歌手ばりに“あて振り”のつもりで挑むと、意外と楽しかった気がする。
あんまりありがたい状況では無かったけれど、要は気の持ちようなのよね、と思いました。
あとは練習です…と、自分に言っておこう☆
本日の一曲♪
“YOU GOT ME ROCKING”
by FRICTION
好きな曲を好きなバンドがカバーしてくれた!それだけで俺は嬉しい☆