みんなは幽霊って見たことあるかな?
俺は全く霊感がないらしく、一度も見たことがないんだよね~

俺の住んでる京都は昔から合戦の場になってたりして、色々と曰く付きの場所も多いらしいから、
霊感ある人は色んなモノが見えて、それはそれで大変らしいけどね(^^;

今回紹介する本…宮部みゆき「あかんべえ」は、江戸時代のお話
両親が営む料理屋「ふね屋」に住み着く幽霊たちが見える霊感の強い少女・おりんが大活躍する物語なんだ

なぜふね屋に幽霊が集まるのか、なぜおりんだけに幽霊が見えるのか…
物語が進むにつれ、それは30年前の恐ろしい事件と関係があると判明し…

死霊にも、生きている人間にも、複雑な問題を抱えている人物が多数出てくる
そのみんなが幸せになれるよう、けなげに一生懸命頑張るおりんの姿が胸を打つ

そして物語の終盤になって、おりん自身が持っている秘密が明らかにされると、
彼女の気持ちがこっちにもひしひしと伝わってきて思わず涙が…

こんな感想を書くと、なんだか暗いじめっとしたお話か?なんて思うかも知れないけど、
実際は非常にユーモア溢れる読みやすい文体だし、ちょっと怖いけど笑いも涙もふんだんに用意されていて、
エンタテイメントとしてとても楽しめる作品だから、時代物と構えることなく気軽に読んで欲しい

ビジュアル的にも絵になる描写が多く出てくる
特に料理のシーンは、読んでいて腹が減ってくるほどに美味しそうな表現が目白押し
きっと宮部さんはグルメな人なんだろうなぁ~なんて思うほど

登場する幽霊たちもそれぞれ個性があって魅力的
特におりんを守り支えるイケメン侍幽霊・玄之介は
オトコでも惚れそうになるくらいの、実にいいヤツなんだよな

ちなみに俺の頭の中では谷原章介さんのイメージで再生されてたんで、
映画化の際にはよろしくお願いします(って、誰に言ってるねん 笑)

と言うわけで、人物描写も謎解きも高次元でまとまっている非常に面白い小説なんで、
皆さんも機会があったら是非読んでみてくださいな(^^)/