前回、冥王星おとめ座時代について説明するのに、気がつけば、ほとんど東西冷戦の話ばかりしていた。第二次世界大戦/大平洋戦争については、できごとそのものが極端すぎることもあって、戦争の悲惨さについては今後も語り継がれることと思うが、それは、やはり、しし座時代だったからこそ、そうなるのであって、それに比して、地味なおとめ座時代に属する、東西冷戦や日本国内での高度経済成長は、時間とともに風化し、忘れ去られるものなのではないか。前回は、高校生でも知ってそうなレベルの史実を記述しているだけなのに、世界は【ありえない状況】に陥っていた、と感じた。
2019年の現在から振り返ると、それは50年~60年もまえのことなのだから、現代とは想像を絶するくらいにちがっていても、べつに不思議はないのだが。
その意味では、たしかに不思議はないのだが。
そうは言っても。世の中が激変して新しい時代になる時期と、とくに大きな変化はなくまえの時代が継承されるだけの時期とに、くっきり二分されてしまうのは、何度考えても、やはり、とても不思議だ。
20世紀後半を特徴づける東西冷戦は、冥王星時代論でいうと、
⑤しし座時代に始まり、
⑧さそり座時代に終わる。
⑥⑦は、それぞれ渦中にある時期、ということになるが、
⑥おとめ座時代 と
⑦てんびん座時代 とでは
その性質は、大きく異なる。
おとめ座とてんびん座のちがいについては第63回・第64回で詳述したが、同じ理屈がここでも当てはまる。
⑥おとめ座時代は
時代の基本構造(この場合は東西冷戦)に対して従順であり、従属的。細部に至るまで、その時代における正しさを、正しく遵守しようとするため、結果的には、世の中の矛盾は拡大する。
矛盾が表面化していても、かまわず正しい基準を守りつづける、ということでもある。
それに対して。
⑦てんびん座時代は
きわめて現実的な観点から、問題の解決(矛盾の解消)に取り組むことができ、逆に言えば、これは、矛盾を矛盾のままで放置しておくのが不可能なくらいにまで、矛盾が拡大してしまった、ということでもある。
⑥おとめ座時代には、公的に掲げられた正しさ(イデオロギー)を正しく厳守していれば、細かな矛盾には目をつぶっていることが可能だった。
しかし⑦てんびん座時代に入る頃には、正しいルールを正しく遵守しよう、などと言っている場合ではないくらいに矛盾が拡大しており、正しさの維持よりも矛盾の解消のほうが急務になっている。
そうなると、そこまで矛盾だらけの状況に置かれれば、
正しいルールをみんなが正しく遵守すれば、正しい社会ができあがる、などとは、そもそも、だれも、思わなくなる。
かくして、おとめ座時代に掲げられた「公的な正しさ」は、いまや、「表向きは、そういうことになっている」という、単なる「そういう設定」にしか過ぎないものとなり、
正しいルールをどれだけ正しく守るか、ではなく、
むしろ、違反に問われない範囲で、どれだけルールを無視できるかのほうが重要な時代に入ってゆく。
あたりまえだが。
そのような世相にあっては、人心は荒廃し、社会も荒廃する。それを避ける方法などはない。
単純に言って。
1960年代は、冥王星おとめ座時代。
1970年代は、冥王星てんびん座時代。
ということになるのだが。
古き良き時代、などと言って。
または、高度成長の時代、人々はバラ色の未来を夢見ていた、なんて言って。
ある種の黄金時代として、美化されて、語られることが多いのは、もっぱら1960年代であって。
戦後史の黄金期:1960年代に対比して、1970年代が、そのように称賛されることは、ほぼない。
実際、それは、暗く厳しい時代だったのではないか。
ここで、世代論に目を転じてみると、
1970年代生まれ、通称:団塊ジュニア世代は、戦後まれにみる、不遇な世代。割に合わない、割を食った世代として知られる。
(※そんな冥王星てんびん座世代が、今後、社会において主導権を握りはじめる2025年以降、どのような世の中がやってくるのか、わたしはとても興味がある。今回の冥王星シリーズは、気づけばかなり長編になっているが、もともと執筆動機は、そこにあるのだ。)
1970年代生まれは、就職氷河期世代で、
1960年代生まれは、バブル入社組だよ!?
明るい時代に生まれた世代は、明るい世代。
暗い時代に生まれた世代は、暗い世代。
こんな、あからさまな分類が、そのまま事実として適用しそうな勢いなのだが。
(※この話題が、他の論者からは出てこないのは、あの戦争の時代を暗い時代のほうに分類してしまうから。実際、しし座世代は、明るくて身勝手で近年もっとも人生を謳歌した世代だと言ってよい。)
ところで。できごとの羅列ではない、より大きな観点から歴史を観ると、このように言える。
1971年ごろ、世界史は、折り返し地点を迎えた。
理由は、いたって単純だ。占星術的にいうと、
現代人が「歴史」という概念で理解しているそれを司っている惑星は冥王星であり、冥王星が文字どおりの折り返し地点(おとめ座/てんびん座)に到達した時期が、まさしく1971年頃だからだ。
冥王星よりも、もっと外郭にある惑星(準惑星?)が、いずれは占星術にも組み込まれることになり、それは、公転周期が500年とか1000年以上もある星なのかもしれない。
しかし、その頃には、人類が歴史という言葉で把握しているそれも同時に変化することになりそこに矛盾(齟齬)は生じない。
占星術において。冥王星が最外郭の「もっとも重い星」として機能している。そんな世界観においては、世界史の折り返し地点は、1971年ごろ。そんな話。
なので。
現状では、矛盾だらけで問題だらけで、暗く厳しい時代だった、とされる1970年代は、後々になって再発見されて、『新しい時代の偉大なる萌芽は、この時点にあった』と認識されることになるかもしれません。
また。
現状では、ひたすら不遇な境遇に置かれてきた冥王星てんびん座世代は、2025年以降やってくるあたらしい時代のあたらしい見方においては、
『あたらしい世界の最初の世代』という見分になり。
逆に。
いままでずっと好運に恵まれてきたおとめ座世代は旧時代の遺物として博物館入りすることになるでしょう。
現時点でも予見できる範囲で、具体的なことを述べてみると。
人間関係(とくに恋愛関係)は、手段から目的へと昇格し、お金は逆に、目的から手段へと降格することになるでしょう。
お金は財産とは見做されなくなり、チケットかクーポンてきどの意味しか、なくなります。
就職氷河期以降の、お金を持ってない世代が社会の主導権を握るのだから、ある意味これは、当然といえば、当然ではあります―――。
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