第35回 占星術基礎知識~地球の公転と春夏秋冬~ | 西洋占星術〜どうせ、あの世までは追ってこれまい。〜

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つづきです。

地上の方角:東西南北は、地球の自転にもとづく。

 

太陽は東から昇る、という事実は、あまりにも常識すぎて、それについて説明するのは逆に困難だが。あえて言うなら、太陽が昇ってくる方位・方角を、「東」と命名した、ということだ。

 

同じ理屈を、こんどは公転について考えてみる。

地球は、太陽のまわりを、まわっている。その周期は、1年で1周。

そのおかげで、地上には季節、すなわち春夏秋冬が生じるのだが。その一方で、やはり、地上にいる身では、地球自身が「動いている」ことなど知覚できるはずもなく。

地上からは、太陽が地球のまわりをまわっているように見えるのだ。

1年間に1周のペースで。 どこを? 宇宙空間を。

 

地球から見た太陽が、宇宙空間の「どこに」いるかによって、地上には、季節が生じる。すなわち、春夏秋冬。

「太陽は、東から昇り、南の頂点をきわめたあと、西へと沈む。」

この、日々の営みが、すこしずつ、変化してゆく。日の出から日没までの所要時間もそうだし、軌道を描く位置も、そうだ。延びてゆく時期と、縮んでゆく時期。この、くりかえしは、1年で1周していることが理解され、それについての主要点である、春分、夏至、秋分、冬至という概念も生じた。

 

 

春分、夏至、秋分、冬至。

これら主要な4点を含む、「太陽が描く軌道」というものがあって。

ある意味では、まわっているのは、あくまで地球であって、太陽自身は微動だにしていないのだから、この「太陽が描く軌道」というのは、ただの架空の、想像上の存在にすぎない。

しかし、その「架空の軌道」が、実際に地上に影響を及ぼしているのであり、したがって、それは架空ではありながらも、正確に理解され把握される必要が生じる。

 

そんな、「架空の軌道を、実在であるかのように、正確に把握する」というニーズに応えるべく、なんと、軌道を細分化し、それぞれの領域に名前をつける、という、じつに大胆なことが、実際に行われることになった。

12星座とは、じつは、それなのだ。

 

地球から見える太陽が、宇宙空間の、

ある「特定の位置」にあるときに、春になる。

別の「特定の位置」にあるときに、夏になる。

別の「特定の位置」にあるときに、秋になる。

別の「特定の位置」にあるときに、冬になる。

専門用語を使えば、春分点、夏至点、秋分点、冬至点。

 

これで、天の方位:全360度のうち、特別な4箇所には名前がついた。だが、これだけでは足りない。

春分・夏至・秋分・冬至のような特別さをまったく持たない、ごくふつうの平凡な位置に対しても、その位置を正確に指し示せるような尺度はないものか―――。

 

この問題について考えるとき。

まず、太陽系においては、太陽のまわりを、惑星たちが、まわっている。

そうして、その太陽系をとりかこむようにして12星座が存在しており、星座同士の位置関係は、永久に変わることがない。

ちょうど、時計盤において、長針や短針や秒針は休むことなく動き続けるのに対して、背後にある文字盤は動かないのと同じように。

 

そういうわけなので。

「動きつづける」太陽の、正確な位置を把握するための尺度として、「動かざる」星座が使われることになったのだ。

 

おわかりだろうか?

占星術における星座というのは、このように、太陽(や月や惑星たち)の背後、背景にある存在として登場してくる。

まさしく、時計における、文字盤のように。

 

つまり、太陽がおひつじ座にある、とは。

もっとも単純化して言えば。

太陽がある。その、もっとむこうには、おひつじ座がある。

という意味なのだ。

ちょうど、「時計の短針が、いま、12時の位置にある」のと同じように、「いま、太陽は、おひつじ座にある」―――。

 

つづきます。

 

 

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