第32回 引退したアイドルのホロスコープを勝手に読む④ | 西洋占星術〜どうせ、あの世までは追ってこれまい。〜

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1993年9月3日 22時36分 栃木県小山市生まれ

有償無償を問わず、実占・実鑑定の現場をお持ちのみなさまにお聞きします。伝統的によく知られた、典型的な形の「厳しい配置」があった場合、どのようにお伝えしますか?

 

今回の場合でいえば、MC:土星は、ナポレオンやヒトラーの例でもよく知られた、社会的キャリアの挫折・断絶を意味する厳しい配置。

ただ、読み替えようと思えば、「社会的に堅実であることを求める」とも読めます。みずがめ座だし、「どこへ行っても、通用する人材」という言いかたはできるし、6ハウス:さそり座冥王星だから、ハードトレーニングにも耐えられるはず。じゃあ、難しめの資格でも取っておいたら??みたいに。

 

今回のこの図には、火星と天王星の90度もあって、このアスペクトは、伝統的に事件・事故の意味。そういえば、2018年9月の現在の配置図でも、この火星・天王星90度は、8月くらい?から、ずっとできていて、火星の逆行のせいで、これは、かなり長く続いている。

だから、ホラリーとかトランシットを扱っている人は、この凶悪アスペクトを無視はできないはずで。その場合、お客様に、どのように説明してますか??

 

 

 

 

過去にアイドルをやっていたことは、一旦、脇に置いて。なんなら、全部忘れて。

この図を、新規に相談に来られた、若い女性の図、として見るなら。ハードアスペクトが多いことも含めて、かなり、将来有望な図であると、言えます。

 

まず、5ハウスの火星/木星と8ハウスの天王星/海王星のあいだに形成されている90度は、これだけで、2×2=4、なので、4個ぶんです。火星×天王星、火星×海王星、木星×天王星、木星×海王星。

さらに、土星×冥王星もあるので、この人は、生まれつき、5つものスクエア(90度)を持ち合わせていることになります。

 

さらに、10コある星を、近距離/中距離/遠距離ないしは、小/中/大、軽い/中間/重いのような3種類に区分した場合。

この分類は、かなり一般的なもので。

・近距離:月、水星、金星、太陽

・中距離:火星、木星、土星

・遠距離:天王星、海王星、冥王星

ですね。

なお、近距離には、太陽を含まない場合もあります。また、ここでいう太陽(占星術で使用している太陽)は、1年間で12星座を1周するので、ようするに、地球が太陽のまわりを1年で1周していることの反映ないしは投影です。

 

それでね。彼女の持っている、5つもあるスクエアは、すべて、遠距離×中距離で、成立しているのです。

冥王星×土星

海王星×木星

海王星×火星

天王星×木星

天王星×火星

しかも、遠距離どおり、中距離どおしでも、公転周期による序列が反映されていて、冥王星×土星だけが、別枠になっていますね。

あまりにも運命的な、あらかじめ描かれていた運命、としか言いようがない配置を発見してしまうと、やはり、いろいろと考えさせられずにはいられないし、そうなると、星読みは、たのしいものです。

近距離/中距離/遠距離の3分法は、大雑把に言って、それぞれ以下のような意味を持ちます。

 

近距離(月、水星、金星、太陽)

個人の領域。パーソナリティ。自分らしさを形成する場所。

その人が、どんな人かは、ここで見る。太陽と月の組み合わせだけでも、ある程度のことを言い当てられるのは、まさにそのため。

この近距離4天体に対するアスペクトが、「中距離から」来ているか。「遠距離から」来ているか。あるいは、両方から来ているか。それともどちらからも来ていないかで、その人にとっての人生は、ずいぶんとちがったものになる。

 

中距離(火星、木星、土星)

近距離領域で形成されたパーソナリティを、実際に発揮する場所。社会性、社会活動。社会的キャリア。その人にとって、社会はよそよそしい場所になるか、それとも、学歴や社会的キャリアを自意識や自画像と結びつけるくらい、社会を身近なものととらえるか。そのことに近距離4天体とのアスペクトの有無が、かなり影響する。(吉凶よりも有無が影響します。)

また、この説明での「社会」とは、努力すれば成果が挙がる領域、という意味でもあり。

「努力すれば報われる」といった、ある種の健全な価値観を形成できるかどうか、という部分に対しても、中距離と近距離の関係性は、影響してくる。

 

遠距離(天王星、海王星、冥王星)

個人の力が及ばない場所。その意味で神の領域。運命の領域。

たとえば、生まれつき、お化けや幽霊が見えるとか見えないとかは、個人の努力とは、関係のない話で。また、この場合は、どんな方向に、どう努力すれば、どんな成果が??ということも、まったく定義できないですね。

「社会」という枠を、壊すもの、超えているもの、すべて。天変地異、歴史的事件、難病、大病など。

良い方向では、不可解な幸運、強運、特殊能力など。スピリチュアルも、ここに含まれますね。

近距離4天体に対して、中距離からのアスペクトがまったくなく、長距離からは盛大にある場合。

その人は、「がんばれば、うまくいく」という価値観を持つのが不可能なため、社会性のない、無気力な世捨て人になってしまったりします。(かならずしも無職とは、かぎりません。)

その一方で、パーソナリティに対する「神の領域」からのアスペクトということでもあるので、本人の無気力さをよそに、まわりから見ると、ある種の強そうな、恐そうなキャラクターになります。

そういう人、なんとなく、けっこう思い当たるのでは?

 

そして、遠距離天体と中距離天体の関係は、歴史的事件を、自分の人生に活かせるか、とか。大病を経験することによって、人格的に成長する。といった側面だけでなく。現状、もっとも「現実的な」話題として、スピリチュアリティを仕事に活かせるか、というテーマに、ダイレクトに影響します。

 

このブログのさいしょに取りあげたHappyちゃん(第10回までぜんぶ)は、月に対して 土星/冥王星が90度。これは死ぬほど重いアスペクトではあるものの、いまでは、彼女は、スピリチュアルを心のままに語ることが、そのまま社会的立場、という状態です。

 

それで言ったら、この図の彼女(引退したアイドル)は、すべて90度ではあるものの(一般的には、大凶)遠距離天体と中距離天体が、がっちりアスペクトを組んでいて、わたしとしては、これは、将来有望である、と断言したいです。

 

長くなったので。このテーマ、次回に続きます。

 

 

 

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ホロスコープは『星の舞』さんよりお借りしました。