始まりの詩 | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

 

 

 

人を想い 未来の二人の関係を 予測すること

その時点で すでに あなたは 敗北している

 

仮に想いが 一方的でないにしても

自分の中に 想いを 意識した時点で

すでに 二人の関係が

終わっていると言っても過言ではない

 

要するに 想いの存在は 不可能に近いものがある

慈しんだり 顧みたり また

手で触れたりすればするほど

想いは 愛は 幻

幻影に近いものと なってしまう

 

要するに 何事も

初めが いいのだ

想いの始りがいいのだ

 

時のふるいにかけられた時点で

もうそれは存在出来なかった

愛のかけらのように 想いのかけらのように

なってしまう

 

あなたも 私も 想いのかけらを見る

永遠に交わることのない

2人の存在が

そこに見える 見えてしまう

 

そこからが いつも 始まり

その始まりを 大切にして 前を 向け

歩いて行け