朝のまどろみ | 詩人:Writer 上杉浩司

朝のまどろみ

 

 

 

 

うつらうつら

人生のなかのめずらしい朝

こんな風にすごせる朝は

めったにない時間

 

それを独り占めすることにより

私はあなたを独り占めする夢を

見たような気になってしまった

 

いけない人生だ

自分勝手に線引きをして

あなたを自分のエリア内に連れてくるなんて

 

だからわたしはいつまでも

いつまでも拘り続ける生活に浸り

時々 自分を見失いそうになる

 

春夏秋冬と季節がめぐり

その中で時にまどろみの時間があり

その中で今日はあなたを見つけた

 

珍しい日として

私の中のまどろみの海のなかに

落とし沈めていこう

 

そうすることでしか

私はあなたに自分の良心を示すことが

出来ないから