再び覚知して | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

 

 

 

切なさを勝手に追いかけて

そして嫌われて

 

普通の人生を

送るつもりで 

生まれて来たのではない

 

常に常に

逆転することを夢見て

決して自分を売り込んだりはしないけど

それでも

意識下では

あなたを追いかけていたことになる

 

この屈辱を胸にしまい込みながら

今日も

表通りを歩く事に 

少し引け目を

少し敗北感を

 

だって あなたは 

表参道にも 裏参道にも居ないから

自然に私も賢くなって

昔の人のように

心に収めることしかできないから

せめてもの慰めに

今日も言葉をいじっています

 

只、自分が、年を取り

ある程度の人生の

未知な部分を経験しているから

あなたをその中に入れ込んでしまって

少しの希望を持ったりしている

 

その時点で すでに 私は 

敗北者の仮面を

被っているようなもの

 

ほんとうに 

人生なんて 

予想も付かない

 

予想の付く人生など

初めからないのだと

今日 朝 起きて 

改めて

自分の不甲斐なさに

気が付く