あなたは傾斜したような存在感を私に見せて
黙っていた
否応なしにあなたが語った言葉の中に
私はあなたの心の中を見ることが出来なかった
ただ家に帰ってあなたの事を考えた時
あなたの言葉はほぼ沈黙に近い
それでいて饒舌に近いものに思えた
結局私たちは何も話していないのではないかと
感情と感情のぶつかり合いは避けたい
そのために言葉があるような気がする
要するに言葉とは自分を隠すための
一つの 手段ではないのか
そう思った時から
あなたの語った言葉が意味を失くしてしまって
私はあなたを探す旅に出てしまった
これは明らかに私の失敗だった
もうどうにもならないところまで私は来てしまった