描く時
何かが起こる時に
私は何を思うのだろう
人の構図はたかが知れている
限界を感じたら
すぐにでも逃げ出すし
そうすることで
自分の息の出来る空間を
まず確保してしまうのだ
とにかく生きて行かねばならない
その方向で人を愛さなければならない
それは一番分かりにくく
一番難しい
構図だ
母が子供を愛す
労働者が仕事を愛す
空の星が
憧れの強い人間を
愛す
自分のノートを広げてみるがいい
お前は愛という文字を消そうと
毎日のように 思慮ばかりしている
まるで的にダーツを投げるかのようにして
結局お前は
お前の現実の前でため息をつく
すべてをため息に変えざるをえない
そんな構図を見ながら