明日の影 | 詩人:Writer 上杉浩司

明日の影

 

 

 

 

 

 

走り漂っている夜の中

犬を見たようなそんな気がした

 

一抹の不安を抱えてみる夢は

時々生活から離れてしまって

余計に不安になる

 

窓辺に飾る昔の写真

自分の手で抱え込んでいる訳でもないが

沢山の過去と未来

今日のことは今日で終わらない

 

明日は来ないかもしれない

いつか見た映画の

壮絶なラストシーン

俺たちに明日はない

 

感動したことは

むしろ私の間違いか

 

そんなことを

ふと思う

 

思うような明日は

来ないかも知れない

 

それでもきっとそれ以上の

明日は来ると思う