相当の気持ち
前を向いても横を向いても
後ろを向いても上を向いても
何も見えない世界だから
自然と私は
自分自身が
支えから外されて
海の中を漂うとまではいかなくとも
空気の抜けた風船のように
いわゆるダークな空間を飛んでいました
本当にこのまま沈み込んで
人生の裏側に落ちてしまいそうに
なった時に
今の自分に合った
相当の空気
相当の温度
相当の音
を自分の周りに見たのです
自分の周りに感じたのです
その時
私自身から
紡ぎ出された
相当の気持ち
それはいつまでも
私を慰めてくれた
相当の生活
相当の苦労
相当の人生
それでいいじゃないの