色彩のない日ざし | 詩人:Writer 上杉浩司

色彩のない日ざし

 

 

 

 

悲しい事ばかりの羅列で

色彩のない日ざしが全身を覆い

誰も聞いくれないこころのつぶやきを

あなた一人が聞いてくれた

 

その光景、

私が喜んでいる姿を見て

他の者たちは我関せずの姿勢でもって

対処していたのですね

 

それが分からないくらい私は子どもでした

 

ただあなたは今も

あの時のあなたと同じ、

さりげない存在で私を覆う

 

そして限りない肯定感を持って

私をいつのまにか、遥か彼方の

まるでこの世ではないような

地平へと運んでくれるのですね

 

有無を言わせずに