道すがら | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

 

 

 

寄り添いたいと      

胸が

 

ためらいたいと

腕が

 

言葉は

放射線のように

 

自分の何処かを

照らし続ける

 

ため息は

音も立てずに

姿を消してしまい

 

忘れたころに

また姿を現す

 

今出来ることは

何もない

 

この先

出来ることは

何もない

 

私は太陽でもないから

あなたを輝かすことも出来ないし

 

月でもないから

あなたを眠らせることも出来ない

 

ただ己の非力を前にして

あなたの前から

笑って消えて行くしかない

 

その道すがら

出来れば 立ち止まって

 

また 前を向いて

歩ければいい