立ち上がれと | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

もう忘れようと思う

その思考は無理

 

覚えておこう

むしろこの方が

心地よい

 

その心地良さが

長続きすると

いつのまにか姿を変える

こともあるので

 

ただ覚えておくことを

肝に銘じよう

 

いつもあなたは

あなたの姿をして

私の前を通りすぎる

 

それは錯覚だろうか

実はそこにあなたはいないのだろうか

 

只私があなたを作り上げている

という感覚

その想いの果てに何があるのだろうか

 

言葉遊びに落ちないように

言葉を侮辱しないように

そうであるのであれば

あなたの方向に落ちる方がまだまし

 

私自身が変化し

同時に自分自身で

いることができないのであれば

何も始まらないと思う

 

あなたから離れようという意思は

それは自分が変わっても

あなたに近づこうとすることではないのか

 

その途中に何があるのか

 

せめて転んだ時に何かを掴んで立ち上がれ