何処にも | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

 

探す必要も ないのかも知れない

その存在を 探すことも ないのかも知れない

 

移ろいゆく身体と

移ろいゆく心と

移ろいゆく存在と

決めつけてよいのか?

私自身は少しも変っていないのに

 

初めから変わるつもりもない

移ろうつもりもない

初めから

 

それは本当だ

 

初めに在ったのは

私自身の

言葉として存在出来ない

想いだけであったのではないのか?

 

その感情の動きに ついて行ってはならない

然り

その光輝くものの 正体を見てはならない

然り

 

探してはならない

何処にもない存在を

何処にもいないあなたを