何も知らない | 詩人:Writer 上杉浩司

 

 

遠い遠い人だから

私はいつもあなたには

触れないように

言葉も含めて

自分の日常さえも

遠ざけてきました

 

それが

いい事なのか

悪い事なのか

私には

分かりません

 

生を受けて

明日のことも

明後日のことも

三分先のことさえも

分からない

訳ですから

 

私があなたに

抽象的に

触れないことが

もしかすれば

それが いい事ではなく

罪なことであるのかも

知れない訳ですね

 

あなたの中に

私自身が

届いていないと

言うことは

もしかすれば

大きな

後悔であるのかも

知れない訳ですね

 

何もかも

分からないまま生きて行く

それが

私の日常なのでしょうか