ノータイトルの詩  | 詩人:Writer 上杉浩司
流れとしては
いよいよ
という感がある

永遠に物事が続くわけがない
あなたとわたしの間には

いつまでも続きそうな錯覚のなかで
人は永遠を信じてしまう

思うのだが
永遠の領域は
たったひとつしかないと思う
それが何かは断言できないが
少なくともあなたと私のあいだには
永遠なんて存在しない

だからもう私は終わらせよう
あなたのことを思って
詩を書くことを


そう思うことで
いよいよかと思う

あなたとはもう
お別れだ
これが 愛した者の罰だ

これはもしかすれば
永遠かもしれない