「つくばエクスプレス」の開通などによって変貌著しい秋葉原駅前に、新たな商業施設として
「AKIBA TOLIM(アキバ・トリム)」(千代田区神田佐久間町1)が2008年4月17日にオープンした。
「アキバ・トリム」は地下1階部分が、「つくばエクスプレス」秋葉原駅とそのまま繋がっている
ターミナルビル。またJR秋葉原駅、中央改札口のすぐ横と立地にも恵まれている。
地下2階、地上18階、延床面積約14,700m2の複合ビルは、地下1階から地上6階までに、飲食店やファッション、
雑貨、書店、銀行、ギャラリーなど19店舗が入っている。
この7フロア分が「アキバ・トリム」と呼ばれる。
地上7階から18階には阪急阪神ホテルズが展開する
新スタイルのホテル「レム秋葉原」が同時開業。
開発及び運営は、阪急グループ(大阪市)
JRや「つくばエクスプレス」の乗降客、さらには駅周辺の再開発によって急増した近隣オフィスビル
に勤めるビジネスマンたちに「楽しい寄り道」をしてもらいたいというのが、同施設を運営する
阪急電鉄の狙いだが、それだけではない。周辺のオフィスで働く女性たちに気軽に利用してもらうため、
「アキバ・トリム」はかなり女性を意識した店舗構成になっている。
例えば、多くの女性が支持するライフスタイル雑貨店「PLAZA」(旧ソニープラザ)の遊び心に満ちた
スタイルを、コンパクトなスペースにまとめたスモールサイズ版「PLAZA」ともいえる「MINIPLA」。
特製クリームと餡を柔らかな餅で包み込んだ人気の和風スイーツデリの店、「MOCHI CREAM」。
さらには、ストッキングなどの店頭サンプル品をすべてフィッテングルームで試着できる
レッグウェア専門店「レッグナビ」等々といった具合だ。
かつては「電気街」と呼ばれ、今はアキバ系が集まるサブカルチャーの街、何かと話題の多い街
ではあるが、若い女性層が入ってくれなければ商業施設としての成功は、難しいということだろう。
一方で若い女性だけでなく、幅広い年齢層を意識した出店も目を引く。
5階の「食のフロア」では、本格派英国風パブ「82 ALE HOUSE」が一角を占め、30種類以上の
シングルモルトウイスキーやギネスビールなどを片手に、英国名物フィッシュ&チップスをつまめる。
アンチエイジングをテーマにした創作沖縄料理の店、「いちゃりば えん」のほか、
6階には、40 代以上の利用客が圧倒的に多いサントリー系列の和食ダイニング「響」がオープン。
大人もくつろいで楽しめるテイストが、しっかり加味されている。
こうしたなか、注目の店が、地下1階の模型&サーキットバー「KYOUSHO AKIHABARA」だ。
ラジコンカーやミニチュアカーのメーカーとして知られる京商が直営するこの店は、
ラジコンカーなどのショップとラジコン用サーキットとバーが融合したユニークな空間。
ビールを飲みながら、ラジコンカーを思う存分、走らせることができる大人の遊び場だ。
京商では、同様の直営店を2年前に表参道ヒルズに出店し好評であった為、
規模をさらに大きくした2号店を、「アキバ・トリム」にオープンした次第。
「ラジコンというとマニアのオモチャというイメージが強いが、もっと多くの人達にラジコンの
面白さを知ってもらいたい。そのためにこうしたサーキットバーを設けました。
ぜひ若いカップルにも楽しんでほしいですね」と店長の有働省一さん。
レンタル用のラジコンカーや練習用の教習コースまである至れり尽くせりぶりだ。
初心者でも気軽にラジコンの醍醐味を味わえそうである。
「アキバ・トリム」の上階に同時オープンした新スタイルホテル「レム秋葉原」も話題を呼びそう。
シングルルーム225室(14,275円~)、ツインルーム35室(21,200円~)、
合計260室からなるこのホテルのコンセプトは「快適な眠り」。
眠りを充実させるために、体重を分散して支える超高密度構造のマットレスをすべての客室に装備。
ちなみにシングルベッドのサイズは、幅140センチ、長さ200センチと余裕がある。
出色なのは客室のスペースを少しでも広くするため敢えてバスタブを設けず、
全室シャワーのみという思い切った設定にしたこと。
その代わり、海外リゾートを思わせるガラス張りの
シャワールームには通常のシャワーのほかに、
天井からシャワーが降り注ぐレインシャワー全室装備。
マッサージチェア、32型液晶テレビ、空気清浄機も
すべての客室に用意されている。
女性をターゲットに、CD・本、同ホテル特製のヨガパンツなどがセットになった「寝ヨガ」
が体験できるパッケージ「リラックスステイ」プラン(17,000円~)や、宿泊した日付け入り
「100%チョコレートカフェ」のチョコレートなどがセットになった「レムナイト」プラン
(14,000円~)などを提供するほか、男性ターゲットにミニサイズのラジコンカーを缶詰にした
「ラジカン プレミアム ミニ」(電池付2,000円)を自動販売機で販売する。

去年11月オープンの「レム日比谷」では、斬新な試みが功を奏し、女性客の宿泊比率が高まっている。
出張で利用するビジネスマンも多いと思われる秋葉原で、「湯船にゆっくり浸かりたい」
という男性客が、この新たなスタイルにどう反応するのかが興味深いところだ。
トリムに入る店舗の担当者に話を聞くと、「秋葉原という街で、どんな客層が来店するのか。
正直、未知数の部分が多い」と異口同音の答えが返ってきた。
柔軟に変化し続ける街、アキバのニーズにどう対応できるか、そこに「アキバ・トリム」も
含めたこの街の新たな商業施設の成否がかかっているといえそうだ。 (日経トレンディネット)
☆かなり思い切った方向性ですね。アキバとは全く異なる客層を想定されてます。
「ヨドバシカメラ アキバ館」ができて増えた女性客を呼び込むのも目的なんでしょうか?
ホテルは、モダンなデザインで海外からの客にも人気が出そう。ファミリー向けが無いのがちと残念。