2022年11月30日までは大学受験をめぐって国内の高校生と競争していた。ところが生成AIが11月30日に出現し、様相が変わり始めた。2026年の5月現在、今の高校生は2030年頃までに出現するかもしれない汎用人工知能(AGI)と競争しているのである。
AGIは定型業務を人間から奪い去るので、大抵の人間の仕事はAGIに奪われる。特に高度で複雑な定型業務ほどAGIに奪われる。労働市場にはAGIに仕事を奪われた高度で複雑な定型業務の経験者が溢れかえっているため、経験の無い者を競って採用する企業なんて存在しなくなる。
2040年に必要とされる人材は明らかだ。経産省が2026年3月に公表したレポートによれば、それは「大卒・院卒理系人材」だ。どの程度必要かと言えば2040年時点で約120万人が不足している状態だ。一方「大卒・院卒文系人材」は約80万人が「過剰」になる。
しかし、その後、日々刻々と生成AIは進化しているので、この予測は大きく外れるはずだ。もっと過酷な状況になるだろう。正確な予測なんてできないのである。私見では、ひょっとすると過剰な大卒・院卒文系人材の人数は200万人を超すかもしれない。
経産省の予測を基準にするなら、高校生が進むべきは大学の理系学部しかない。しかし、政府には、国内のレベルの高い理系学部の定員を増やすつもりは毛頭ないので、理系学部の競争は苛烈を極めることとなる。理系学部に入れない者が毎年数十万人規模で発生する。
そのような苛烈な状況を乗り切る最善の方法は、アメリカのPennsylvania State University、University of Maryland College Park、Virginia Techの3つの研究レベルが高い州立大学への進学だ。
Pennsylvania State University
入学者の25%は応募時点では専攻を決めていない、DUS、に在籍している。さらにSTEM分野の研究力が世界トップレベルだ。兎に角、入学して数学や物理、化学などを必死で履修し好成績を収めて理系を専攻するのである。
U of Maryland College Park
複数の専攻がLEP(Limited Enrollment Program=限定入学プログラム)に指定されており、専攻未定で入学後に転向する場合、以下の厳しい条件が課される。
微積分II(MATH 141):B-以上
一般物理(PHYS 161):B-以上
一般化学(CHEM 135):C-以上
全履修科目の累積GPA:3.0以上
さらに、LEPへの申請は1回限りで、不合格になった場合、再申請は不可
Virginia Tech
University Studiesで応募
入学後に工学部を専攻とするには別途申請が必要となる。
変更要件となるコースをすべて修了しGPAが最低2.0以上、かつ12単位以上のGPA履修を完了することで可能となる。
GPA保証についてはGPA 3.0以上を持つ内部転向学生は第1志望の工学専攻への入学が保証される。
ほとんどの工学専攻では、3.0未満の学生も定員状況に応じて受け入れる。
過去の審査では、航空宇宙工学と機械工学のみが3.0未満の学生を受け入れられなかった。
3校の中で専攻変更の柔軟性が最も高いのはPenn State、条件が最も厳格なのはMarylandだ。