日本は古典光コンピューターを製作できない | 迫り来る危機・アメリカの大学でSTEMを専攻せよ!

迫り来る危機・アメリカの大学でSTEMを専攻せよ!

2030年、世界中で100年に一度の大変革が起きる!アメリカのSTEM分野の産学エコシステムが完備した大学に進学し自己防衛する必要あり!

=研究も部品もあるのに完成品製造のスタートアップが生まれない日本の悲劇=

 

CV方式の光量子コンピューターの製品化では東大古澤研究室が世界のトップを走っている。ところがAI推論用としての古典光コンピューターの「製品」開発を日本はしていない。皮肉なことに日本では、古典光コンピューター関連の半導体と装置材料が2026年、2027年には製品化ラッシュを迎える。なぜ、そんな馬鹿馬鹿しいことが起きるのか?

 

アメリカではMITからLightmatterというベンチャー企業が生まれており、やがて製品を市場に出す。MITの研究室からHarrisとBunandarが博士論文の延長で起業し、Google Venturesが即座に出資した。イスラエルにもCognifiber社があり製品化を目指している。Bar-Ilan大学のZalevsky教授(光学研究の世界的権威)が共同創業。資金はイスラエル・イノベーション庁の補助金とシンガポール系投資家からの投資だ。日本はAI推論用としての古典光コンピューターの「製品化レース」には参加できていないのだ。

 


①文科省「光×コンピューティング」学術変革領域
「光の極限性能を生かし、光科学と情報科学を高度に融合したフォトニックコンピューティングの創成」を目指す国家プロジェクト。名古屋大学・早稲田大学・東京科学大学・国立情報学研究所・NTT物性科学基礎研究所が参画。2026年度まで継続中。

②産総研「光電融合研究センター」
2025年4月に発足。ただし同センターは「演算領域まで光で実現できるのは2050〜60年」と想定しており現実的な目標は通信・インターコネクト領域にとどまる。 ところが、アメリカのLightmatterはすでに動いている。

③NTT IOWN
NTTイノベーティブデバイスが光電融合デバイスの企画・開発・製造・販売を一貫して手がける。通信用モジュール「COSA」を第1世代として実用化済み。 

日本企業の取り組み
古河電気工業(光コネクター・DFBレーザー増産)、住友電気工業(光接続技術)、三菱電機(高速光デバイス)、富士通(光電融合デバイス搭載モジュールを2025年後半からグローバル提供開始)が参画。

結論
研究レベル :国際水準(文科省プロジェクト)
部品・素材 :世界競争力あり(古河・住友・三菱)
システム製品:富士通が動き出したがAIの演算そのものを光で行うLightmatterとは根本的に異なる
スタートアップ:皆無