コミュニティー・カレッジを経由して4年制大学に入る、という回りくどいことはやらないこと。
高3の丁度今頃、アメリカの4年制大学に直接応募するのが真っ当なやり方だ。
そのためには高3の夏までにTOEFLiBT100を達成しておき、SATの受験も済ませておくことが必要だ。
SATのスコア、特にMathのスコアを参考にして応募先を決めれば、見当違いの大学に応募することはしないで済む。
SAT Mathのスコアが790未満ならHarvardなどの著名な大学には合格できる可能性はないと諦めたほうが良い。
東大受験対策、慶應受験対策などなど、受験生を混乱させ、不安に陥れる日本の大学選抜システムは制度疲労を起こしていて病的だ。恐らく無数の才能に恵まれた高校生の可能性を摘み取ってきただろう。
2030年以降は、大学新卒を採用する企業が激減するはずなので、大学進学そのものの意義が失われ、95%以上の日本の大学は自然消滅する。そして行き場のない数十万人の高校生は絶望の淵に投げ込まれる。そうならないためにはアメリカの大学進学に的を絞っておくことが必要だ。
もっともアメリカの大学だって激減するだろうし、卒業しても就職先がないことは同じだ。しかしアメリカの大学でなら自力で道を切り開く力がつき、アメリカ国内の何らかのエコシステムに助けられるだろう。アメリカの多くの大学は、その点を自覚しており万全の対策を講じている。一方の日本の大学は何もできていないしエコシステムもできていない。